醤油手帖

お醤油について書いていきます。 料理漫画に関してはhttp://mumu.hatenablog.comへ。お仕事の依頼とかはkei.sugimuraあっとgmail.comまでお願いします

7月10日(水)のNHK関西「ほっと関西」に出演いたします

NHKの関西地区で放送されている『ほっと関西』に出演します。
日時は7月10日(水)の18時〜18時半です。最初、19時までと勘違いしていたけど、よくよく番組表を見ると18時半まででした。

www.nhk.jp

この中の、「nanでnan?」というコーナーに出演する予定です。

時間は番組の真ん中ぐらいかなあ。
収録したVTRでの出演なので、当日にNHKのスタジオに登場するわけではありません。
「nanでnan?」と言いながら小首をかしげるポーズが放送されるはずです。たぶん。

テーマはなんと……「いけず石」です!!

そう、いけず石なんですよ。
まさかいけず石でテレビに出る日がくるなんて。

収録は終わっているので、どんな感じになっているのか楽しみです。
同人誌もお貸ししたんですが、どういう風に映してくれているかなあ……
NHKで同人誌の宣伝(っぽい動き)ができてしまうんだろうか……

関西地区以外の方は、1週間ぐらいはNHKプラスの見逃し配信で見られるようなので、是非!

■放送を見て本が欲しいと思ってくださった方へ

『いけず石観察手帖』は、現在3巻の通販を行っております。

リンクはこちらです。

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2329756

メロンブックスへ直接行っても、必ず本があるわけではありませんので注意してください(取り寄せとかはできるはずですが、手数料と時間がかかると思います)。便利な通販をご利用いただけたらと思います。

防波堤に衝突したフェリーに乗っていた記録(乗客も船員も全員無事でした)

2024年6月1日に、姫路港を出港した小豆島行きのフェリー「第五おりいぶ丸」が防波堤に衝突するという事故がありました。

www.kobe-np.co.jp

このフェリーに乗っていたので、そのときの様子を忘れないうちに記憶しておこうというのがこのエントリです。なお、強調しておきたいのですが、我々を含む乗客184名と船員6名には怪我はありませんでした。全員無事だからこそ書けているということはご了承ください。

事故が起きたのは9:55〜56頃

当日は姫路港を午前9時40分発のフェリー「第五おりいぶ丸」に乗り込みました。1Fを車庫とすると、2Fが客室フロアというか、たくさんの椅子やテーブルがあって、くつろげるようになっています。3Fが甲板のようなもので、風を感じながら航行を楽しめるようになっていました。

席を確保したあとは、割とすぐに甲板へ。海の写真やら、遠ざかる港の写真やら、停泊している他の船の写真を撮った後、設備とかを見ながらほほーこれはこうなっているのかと写真を撮るモードになっていたんです。

甲板の進行方向前方側は操舵室があり、そこまでしかいけません。船の写真の3F部分のところですね。なので左舷のところを見ていました。よく見ると、3Fのそのあたりは屋根はあるけど窓がないことがわかると思います。左舷の2つの窓の、すぐ後ろあたりにいたんです。

そこには消火栓と消火ホースがあったり、浮き輪があったりで、甲板まで水を運ぶのはこの管かと感心していました。最近近所で火事があったので、チェックしていたんですね。この写真を撮ったのが、9:54でした。

写真を撮って、スマホを鞄に入れ、ちょっと顔をあげたときに、そばにいた子供が母親に「あれ? 曲がれるの?」と。ふと前方を見ると、操舵室の窓ごしにぐんぐん防波堤と堤防が近付いてきています。

確かにこれは不安に思うよなあ。でも少年よ、大丈夫だ。きっと曲がれるから。あれ、でも、思ったより曲がっている感じがなくない……? 本当に曲がれるの……? と見ていたら。

どーーーーーーーーん!!!

結構大きな音と、衝撃。舞いあがる大量の土埃。
え、ぶつかったの???

どうしよう。目の前っぽいし、とりあえず記録しておこうかな(何かあったときに証拠になるかもだし)、ついでに土埃も写真に収めておこうと、撮ったのがこちらです。土埃はあまり写っていませんね。動揺していたのでちょっともたもたしていたのかも。

タイムスタンプを見ると9:56でしたので、ぶつかったのは9:55〜56と断言してもいいでしょう。

前に見えているのが操舵室とかがあるところです。右側に扉がありますね。ここには「操舵室」と書いてありました。

この窓越しに見える赤い棒みたいなのが灯台で。船の左側がぶつかったというニュースだったんですが、甲板の中ではそこに一番近いところにいたのでした。ああ、びっくりした。釣り人の人達も「おいおい、マジかよ」って顔で船の方を見ていますね。

幸いにして何かを落としたりはなかったし、周囲を見てもみんなびっくりしているけれども転んだりした人はいませんでした。

そしてすぐさま操舵室のドアがバン! とあけられ、血相を変えた船員さん達(3人ぐらい?)が飛び出してきて、階段を駆け下ります。

これ、直前に撮っていた救命船や浮き輪の出番になるのかな……だとしても、指示が無いままパニックになって「救命ボートを出せ!」とか言うのもよくないよな……とりあえず動かず指示を待とう……

そうこうしていると何があったのか不安に思った甲板にいた人達が後ろに集まってきます。左舷で何かあったっぽいとなったら、そりゃ見に来ますよね。そこで、一緒に行っていた漫画家の磨伸映一郎さんとも合流。「知床の遊覧船みたいな事態にならないといいんですが……」と話していました。

船は衝突しっぱなしということはなく、いったん防波堤から離れていきます。そのときに撮った写真がこちら。9:57です。釣り人の人達も心配そうに船と防波堤を見ていますね。

少し離れたけど、このあとどうなるのかなと思っていたら10:05ちょっと前ぐらいにアナウンスが。

「ただいま機関故障によるトラブルが発生いたしました。安全を確認いたしますので、客室で待機してください」

ぞろぞろと2Fに戻る我々。そのとき、避難経路やら何やらを改めて確認しておこうと撮ったのがこの写真です。タイムスタンプが10:05だったので、アナウンスが10:05前ぐらいだったとわかった次第です。

この3Fの緑に塗りつぶされている部分が立入自由の甲板と言っていたところで、そこから伸びている細い通路の先頭にいたんです。

2F客室で席について、どうなるんだろうと話していたら、10:07ごろにアナウンス。

「航行が継続できなくなったので、姫路港に戻ります。お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、そこで下船していただくことになります」

まあ、そりゃそうですよね。何かあって途中で沈んだりしたら大変ですし。

どうやら船が水没して我々は救命ボートのお世話になり車は水没して荷物も失われるみたいな最悪の事態にはならなさそうということがわかってきたので、気持ちも落ち着いてきまして。ようやくXに投稿しようと投稿したのがこちらです。10:12でした。

 

下船できたのは11:42頃

その後が長かった。

当然、船員さん達は奔走しまくっているし、船はゆっくりと姫路港に戻っていっているし、甲板に出るのは何かはばかられるしそんな気分になれないしで、席にいるしかできません。

さらには港には割と早めに着いたんですが、降りられるわけでもなく。しばらく泊まっているので、「もしかしたら港の検査をする設備でチェックをしているのかもしれない」「それが終わったらアナウンスがあるのでは」と話していたんですが、どうにも状況はわからないんです。

すると、突然港を出るフェリー。あれ、チェックして異常がなかったから改めて出港かな? と思ったら、そばには他のおりいぶ丸の姿が。そう、同じ時刻に小豆島を出港して姫路港を目指していたフェリーが到着したので、場所を譲っていたのでした。譲るのか〜先に下ろしてもらえたらすぐにそのフェリーの予約をして乗り込めたかもしれないのに〜でもここにいる全員を収容するのは無理か〜。

この辺で、情報があまりにないので、次の予定を立てられなくなっているわけです。とりあえずすぐに下ろされたりしていないから、命に別状はないというか、沈没するわけではなさそう。救急隊員が乗り込んだりしていないから怪我人はいなさそう。しかわからないわけですね。

小豆島のホテルを予約しているし、このままだと当日キャンセルになるのでどうにか小豆島にはいきたい。でも2隻のフェリーを往復させて運航している姫路港ではもう無理ではないか。というか、明日の便も減便になるだろうし、明日も無理ではないか。だとすると、姫路に戻ったら高松まで行って、高松からフェリーに乗るしかない……? 今日の小豆島観光無理じゃない……? そもそも高松からのフェリーのチケットはとれるの……?

それもこれも、下船できないとどうにもなりません。そして、いつ下船できるか目処がたっていないわけですし、アナウンスもその後ないのです。しばらく閉じ込められている我々。11時を過ぎたあたりで気づきました。お腹が空いた!

そう。小豆島に着いてすぐにご飯を食べようとしていたので、朝ご飯はほとんど食べていないし、1時間ぐらいの航行だったので最小限の荷物しか持ち込まなかったし、大量に持ってきた調味料はすべて車の中だったのです。

当然、車庫には危険なので降りられません。そしてスマートフォンの充電が怪しくなったりしたのですが、充電するためのケーブルやらも荷物の中にあったり、このヒマを潰すためのアナログゲームも我々の荷物の中にあったんです。あったんですが、手元にないし取りに行けない! 武器や防具は装備をしないと意味がないぜ!

持ち込んでいたリンゴジュース(行きにJR西日本の駅でも買えるかチェックしていて購入したJR東日本acureのリンゴジュース)は早々に飲み終わってしまいました。

船内の売店は経費削減か何かで開店しておらず、貼ってあった「オリーブ青汁」さえあればこの空腹感を打破できるかもしれないのに、それすらもかないません。幸い自販機は生きていたので、カロリーのある飲みものを購入するしかない、と。

全員の手荷物を確認したら、そこにあったのは「静岡土産なんですが」と言われたうなぎパイ! あと、どうする家康クッキー! これを食べつなぐしかなかったのです。

それで朦朧としていると、11:15ごろに、船員さんが1人か2人、他の席のところで何やら説明をしています。アナウンスじゃなくて、個別に説明する必要があるのだろうかと思っていたところ、どうも一人一人に「緊急時用乗船名簿」に名前やら車のナンバーやらを書いてもらう必要があったので、まわって説明をしているということがわかりました。いや、そういう書類に書いてもらいますってアナウンスして欲しかった……

  • この船で小豆島に行くことはありません。姫路港で降りてもらいます
  • 降りたら払い戻しをしてください。切符を買ったところで行います
  • 振り替えではなく払い戻しになります

ということが判明。

そうして11:30過ぎぐらいに車庫に行くことが許可され、11:42に下船することができたというわけです。

車の位置的には、もっと時間がかかった人もいると思います。2時間の船旅というか、ほとんど動かないで船の中にいるのは安全確認のためとはわかりつつも、ちょっとだけ精神的にきつかったなーもう少し詳しい情報が欲しかったなー。この後の予定を立てたかったので……

その後の我々

ちなみに我々はどうしたかというと。磨伸さんのXに「新岡山港から小豆島という手がある」という情報が寄せられたので、岡山経由を検討。

予約しようとするも、予約は2日前まで。電話しても「予約は2日前までです……」みたいなアナウンスのみ。一か八かで行くしかないかと思っていたら、予約不要で乗れそうという情報も!

というわけで新岡山港ルートにすることにしました。

下船が始まった際に、車は順番待ちが結構発生していたので「人が降りる用の出口で先に降りて払い戻しをした方がいいのでは」と、払い戻し班を結成。即座に降りて人用の出口に走ってもらいました。おかげで払い戻し列の先頭に行くことに成功。並ぶこと無く全額払い戻しの上、1人1000円のお詫び金をいただきました。

払い戻し列の行列で時間をつぶさずに済み、スムーズに姫路港を出発し、道中はトイレ休憩とかなしで(法律を遵守し安全確認を十分しながら)急いで新岡山港を目指した結果、ギリギリで14:00発のフェリーに乗り込むことができ、15:10に小豆島の土を踏むことができたというわけです。

フェリー乗り場の売店も開いてなかったし、フェリー内の売店も開いていなかったので何も食べていないし、事故のおかげと空腹でテンションがおかしくなっていたので「すごい。こんなに手前から堤防を避ける動きを!?」「ひらりと堤防&灯台をかわし、みるみる灯台が小さくなっていく……なんという操船テクニック!」「岡山の操船技術、すごい!」とわいわい騒いでいました。さぞ周りから見ると不審に思われたでしょう……

 

かえすがえすも、もっと大規模な事故になっていてもおかしくなかったんですが、我々乗客にも船員さんにも誰一人怪我がなく、荷物が失われることもなく、失ったのは時間だけということで、こうして振り返ることができたと思います。不幸中の幸いですね。関係者の皆様おつかれさまでした!

白熱日本酒教室増補改訂版(仮)2024年9月発売予定!

 

先日の清桜のイベントでも発表しましたが、新書版の『白熱日本酒教室』の増補改訂版が2024年9月に発売予定です! 現在鋭意執筆中!

漫画にもなった『白熱日本酒教室』ですが、なんと今から10年前の本なのです。10年、長いですよね。

新書を書いているときに考えていたのは、できるだけ長く読んでもらえるような本にしようということ。基礎的な知識をしっかりまとめ、応用を利かせるにはどうしたらいいかも解説することで、新しい技術が出てきても本の中の知識を組み合わせればわかるようにしたいと考えていました。

さらに、具体的な商品名を出していると、読んだ方が「飲みたい!」と思っても、終売されていて手に入らないということが起きてしまう可能性があります。そこで、具体的な商品名は導入のオリエンテーション部分ぐらいだけにして、あとは商品名とかを出さないようにする(※)ことで、10年ぐらい読まれる本になればいいなと思ったのでした。この試みはある程度成功したんじゃないかと自負しております。

そして! その10年が! 今年です!!

当初予想していたよりも、お酒の世界の進歩のスピードは早く、さまざまな面白いお酒が登場しました。

さらに大きいのがコロナ禍です。

コロナ禍の緊急事態宣言が頻発していた時期は、集まって飲み食いをすることが「社会悪」のようにもなっていまして、お酒は特に槍玉に挙げられていました。お酒を飲むとどうしても大声になったり、行動が大胆になりがちですから、これは仕方ないとも言えます。

ただそれで、特に今の若い人がお酒を飲む機会が激減したのです。

そういった方々に、お酒に興味を持ってもらうにはどうしたらいいか。お酒の飲み方を知ってもらうにはどうしたらいいか。ずーっと考えていました。漫画版の「悪酔いしない飲み方」を毎年成人の日にX(旧Twitter)で公開しているのも、そういった考えがあるからです。

というわけで。

新書から10年経った今、現在の状況をふまえ、さらに10年読み継がれるような本にしたい! ということで、増補改訂版を作らせていただくことになったというわけです。

以前の新書よりも、とにかくお酒への垣根を取り払うことに注力をし、より初心者向けの項目を増やしています。

もちろん、悪酔いしない飲み方の項も大幅にパワーアップ!

そんな作業をしていたら、改訂版と言いつつほぼ全ページ書き直しの勢いとなっております。自分でもびっくりです。

というわけで、9月発売に向けて鋭意制作中ですので、楽しみにお待ちしていただけたらと思います。また、日本酒に関する質問等がありましたら、X(旧Twitter)などで質問いただけたら、返答の後に本の中のコラムのネタ等で採用させていただくかもしれません。

また、進捗報告やら宣伝はさせていただきますので、皆様よろしくお願いいたします。

 

 

(※)漫画版は、ツイ四という媒体に載せていたこともありまして、ライブ感の方が重要であろうと、そのときに販売されていて好きなお酒とかをバンバン紹介していたりします。

 

『琥珀の夢で酔いましょう』ビールがビア・ブラボーで販売されます!

2024年5月3〜6日に、大阪の京橋で行われる『ビア・ブラボー』で、琥珀の夢で酔いましょう』のコラボビールが販売されます!

beer-bravo.com

醸造してくれるのは大阪の堺筋本町にある『APE BREWING』さん。昨年の秋から醸造開始した、新進気鋭のブリューパブです。Instagramがうまく埋め込めなかったので、食べログ情報をぺたりと。

tabelog.com

さて、コラボといってもどのレベルでのコラボなのか、気になりますよね。

  • どんなビールが飲みたいかをリクエストし
  • どういうホップなどを使うかをブリュワーさんと一緒に考え
  • 実際の仕込みのお手伝いをしてきた

という感じです。

結構がっつりやっていますよ!

ビールの味がしないビールを飲みたい

どんなビールにしたいかを考えたときに、まず『琥珀の夢で酔いましょう』の関係者が思い浮かべたのが、作中内イベント「十月はたそがれのビール」でも話題になったビールの味がしないビールです。11話・12話に登場した、京都醸造さんの「後ろめたい秘密」というビール(現在は終売)のようなビールが飲みたい、というリクエストをしたんですね。

はい。「???」と思った方、わかります。

作中で、いわゆるビールの味が苦手だけれども、ビールそのものには興味を持った子が出てくるんです。ひょんなことからビールイベントに参加することになり、ビールの味が苦手なんですけれども……と言いながら飲んでびっくりしたのが、ビールの味がしないビールだったというわけですね。

もちろん我々はビールらしい味わいや、苦みや香りが大好きです。

でも、やっぱりビールの苦みが苦手という方もいらっしゃいます。

そういう方でも飲んでもらえるビールがあったらいいのではないかということは常々考えていたし、それを実現された京都醸造さんの「後ろめたい秘密」というビールが好きなんですね。

そういう苦みのほとんどない、ビールの味がしないビールを飲んで、よりビールの可能性の大きさを知ってもらいたい。というわけでリクエストをしたのでした。

そしてスタイルやホップやらを選び抜き、レシピを作ってもらい、実際に大阪のAPE BREWINGさんに伺って作業のお手伝いをする……ということをやっています。

ちょっと作業の合間合間に麦汁を飲ませていただいたりもしたんですが、結構思い通りにいっているのではないかと! 予想されるIBU(苦みを表す数値)は10ぐらいのビールになるはずです。

東京でも飲めるように調整中?

現在は絶賛発酵中なこのビール。

詳細やら続報はビア・ブラボーさんのInstagramや、こは酔いのInstagramを見てください。名前をどうするかもいまあれこれ会議中です。

で。

大阪のビールイベントでしか飲めないのかとお嘆きの関東の方。現在調整中ですが、東京でも飲んでもらえる機会があるかもしれません。ここは続報を待ってもらう感じで! 決まったら報告いたします!

あ、樽ごと欲しいんだけど! とか、うちのイベントでも出したい! という方は、とりあえず僕だけの判断じゃ駄目なんで、ビア・ブラボーさんやAPE BREWINGさんやマッグガーデン編集部におつなぎするのでご連絡をいただければと。

そんなわけで、コラボビール、我々も楽しみにしております。よろしくお願いいたします。

紅麹とお酒や醤油を造る麹は人とゴリラ以上に違う(ので、パニックになるのはやめましょう)

ちょっと3月恒例の深刻なやつでバタバタしすぎて、更新がおろそかになっておりました。そして、書きかけのものはあるんですが、先にこれをと思いまして。そう、紅麹の問題です。

小林製薬が販売する紅麹の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症し、会社は「直ちに使用中止を」と訴えております。というのも、紅麹原料を約50社に供給していたのだとか。

news.yahoo.co.jp

これは大変なニュースですし、何よりも今回の件で健康被害に遭われた方のご快復をお祈りいたします。

ただ、ちょっと「麹」についての風評被害的な意見がちらほらしているので、若干整理しておこうかなと思います。例によって目次つけました。

3月26日 14:50追記

ニュースによると、とうとう死者も出てしまったようです。お悔やみ申し上げます。

このエントリの主題は「紅麹によって被害が出ているけれども、パニックになって関係のないところに問い合わせたりするのはやめよう」というものです。紅麹のものを避ける気持ちはわかりますが、そこでお酒や醤油や塩麹のメーカーに問い合わせるのはやめましょう、ということです。ここ以下は、それらがなぜ無関係なのかを説明した文章です。

あと、症状が起きたら病院に行くとともに、小林製薬の紅麹健康受付センターに連絡をしてください。

追記ここまで

麹といっても種類はたくさんある

まず一番心配している人が多いと思われるのは、「麹」に問題があったということで、たとえば塩麹は大丈夫なの? とか、日本酒やお醤油は大丈夫なの? ということではないでしょうか。

実は麹菌と言っても、種類はいろいろあるんです。

たとえば日本酒やお醤油を造るのに欠かせない麹菌は、黄麹菌」です。学名をAspergillus oryzaeといって、『もやしもん』の「オリゼー」として有名なやつですね。

沖縄の泡盛を造るのに用いられている麹菌は「黒麹菌」です。Aspergillus luchuensisといいます。

この黒麹菌のうち、白色に突然変異したのが「白麹菌」です。Aspergillus luchuensis mut. kawachii、もしくはAspergillus kawachiiと言います。現在では焼酎造りで多く用いられています。

ついでに言うと、お醤油を造っている麹菌は、Aspergillus sojaeです。大豆タンパク質を分解するのに特化した性質を持っています。

黄麹菌はでんぷんを糖分に分解する力に優れていて、黒麹菌や白麹菌はタンパク質を分解する力に優れています。あと、クエン酸をたくさん生み出します。それぞれ種類が異なるので、得意な分野が違うというわけなんです。

 

では紅麹菌も同じようなものかというと、ちょっと違います。学名が「Monascus purpureus」というんです。そもそもアスペルギルスの仲間ではないんですね。

というわけで、種別が異なっておりますので、紅麹に何か問題があったということで、ただちに日本酒や醤油に影響があるわけではない、ということはしっかりと覚えておきましょう。

また、いわゆる「塩麹」に用いられているのも「黄麹菌」、オリゼーです。なのでこちらも大丈夫。まずは安心してこれらの食品を存分に食べちゃってください!

あと、お酒や醤油、塩麹のメーカーに「あなたのところの商品は紅麹を使っているのか」と電話をかけたりメールをするのはやめましょう黄麹菌と黒麹菌・白麹菌と、紅麹はまったくの別物です。実際、いくつかのメーカーさんから、問い合わせが殺到していて返事が追いついていないという話を聞きました。

紅麹は色にも特徴がありますし、使っていたら「紅麹甘酒」みたいに、その使用が売りになるものでもありますので、だいたい名前が出ていることが多いです。赤くもなくピンク色でもなく、紅麹って名前がついていなかったらほとんど使っていないと思っていいでしょう。

ちょっとややこしいことを知りたい人向けの章

前述のうち、黒麹菌は「Aspergillus awamori」もしくは「Aspergillus niger」じゃないの、と思う方もいるかもしれません。

これがちょっとややこしいんですが、黒麹菌は1901年に最初に分離成功したときは泡盛からとられたので、琉球から名前をとって「Aspergillus luchuensis(アスペルギルス ルウチウエンシス)」とつけられていたんです。

でも、1913年に分離された黒麹菌は、少し形状が異なっていたので、見た目が違うから別種として「Aspergillus awamori」と名づけられました。ここでAspergillus awamoriの名前が広まったのです。さらに、海外ではこれは「Aspergillus niger」(ヨーロッパではこっちがクエン酸生産に使われています)の一種と考えられていたんですね。

ですが、現代では見た目で判断だけの時代ではありません。ゲノム解析によって、遺伝子レベルでいろいろわかるのです。というわけでゲノム解析をすると、これまでに形状でつけていた分類ではなく、遺伝子的には黒麹菌は3種に分かれているぞ、となったんです。そこでAspergillus luchuensisとAspergillus awamoriは同じもので、これらとAspergillus nigerは別ものだということがわかったんですね。というわけで現在は黒麹菌のことをAspergillus luchuensisと呼ぶようになっています。

ちなみに、日本醸造学会が認定している「国菌」があるのですが、awamoriからluchuensisになったときにきちんとそれに対するリリースも出ていたりします。

https://www.jozo.or.jp/gakkai/wp-content/uploads/sites/4/2020/02/koujikinnituite2.pdf

 

紅麹菌の話に戻ります。学名が「Monascus purpureus」ということからわかるように、そもそもアスペルギルスの仲間ではありません。

生物の分類に「界・門・綱・目・科・属・種」があります。学生時代に覚えた人も多いんじゃないでしょうか。左側ほど大きい分類というわけですね。

たとえば人間の場合、「動物界」で「脊椎動物門」で「哺乳綱」で「サル目(霊長目)」で「ヒト科」で「ヒト属」で「サピエンス種」と言うことができます。

Aspergillus oryzeなどのアスペルギルスは「ユーロチウム目」「マユハキタケ科」「コウジカビ属」に分類されます。

一方で、紅麹菌は「ユーロチウム目」「モナスカス科」「モナスカス属」に分類されるんです。

「科」が違うということは人間に例えると、人間(ヒト亜科)とオランウータン(オランウータン亜科)ぐらい違うんです。遺伝子の距離でいうと、ヒト科はまずヒト亜科とオランウータン亜科と別れ、次の属のところでゴリラ属と別れ、チンパンジー属と別れ……と距離が離れていきます。というわけで、もう、全然遠いんですよ。

ただ、日本語にすると「麹」という言葉を使っている上に、「黄麹」「黒麹」「白麹」と色がついているものがある中に「紅麹」と出てくるので、同じだと思っても不思議ではありません。

というわけで、遺伝子レベルでも本当に別物なのだということを覚えておいてください。

紅麹は何に使われているの?

東南アジアだと紅麹の発酵食品はいくつかあるのですが、日本では多くありません。代表的なのは沖縄の豆腐ようです。

豆腐ようって赤い色をしていますよね。あれが紅麹が発酵の際に生み出す色素によるものなのです。紅麹色素、もしくはモナスカス色素と呼ばれています。この色素はかまぼこなどのピンク色に使われていたりします。

今回回収になった、宝酒造「澪 PREMIUM ROSE」も、この色素を用いてピンク色が美しい日本酒でした。商品ページではなく、ニュースリリースですがぺたりと。

www.takarashuzo.co.jp

他にも紅麹味噌や、紅麹甘酒など、紅麹を用いている発酵食品はあります。ただ、前述の通り、健康にいいというプラス面を訴える上でも「紅麹」と使用を商品名でうたっていたり、赤やピンクを売りにしているものが多いので、実はこの商品にこっそり使われている! みたいなことはないと思っていいです。


紅麹は体に悪いの?

これが、すごく難しい問題です。

まず、紅麹を使っている発酵食品は東南アジアに多く、当たり前ですがそのすべてが毒性を持っているわけではありません。

それどころか、コレステロール値を下げるコレステロールの生成を阻害する作用を持つ)成分である「ロバスタチン(モナコリンK)」が含まれていて、医薬品のもとにもなっているのです。現在世界中で出回っているコレステロール低下剤のスタチン類は、このロバスタチンがあってこそ。名前もそのものですしね。他にも、GABAとかいろいろ体に良い成分をたくさん含んでいます。

ただ、紅麹菌の一部に、「シトリニン」という物質を生成するものがあるのです。これが腎臓の病気を引き起こすカビ毒なんですね。

ヨーロッパで紅麹のサプリなどが制限されているというのは、このシトリニンが原因です。

www.fsc.go.jp

サプリメント健康被害がおそらくあったのでしょう。基準値が設けられていますね。スイスで全面的に違法とされているのはどうしてなのかはちょっと調べきれませんでした。

ただ、あくまで「基準値」ということに注目をしてください。これを上回らなければ大丈夫というのが基準値なんです。

えっ、でも、毒なんじゃないの? それは少量でもダメでしょうと思う方もいるかもしれません。ですが、この基準値というのは、毎日食べても健康に影響がない量が設定されているんですね。

多くの食品は「毒」を持っています。たとえば、みんな大好きトマトだって「トマチン」という毒を持っているんです。なんと、完熟したトマトを一度に4トン食べると、トマチンが致死量に達し、死んでしまうんです。はい、4トンです。これはちょっと現実的な量ではないですよね。

というわけで、今はあれこれ科学技術が発達していて、トマトは普通に食べる分なら大丈夫代謝されたり体外に排出されるので)とわかっているのです。毎日トマトジュースを飲んでも本当に大丈夫なんですね。致死量にはまったく届いていないので。

基準値はこんな感じに、基本的には毎日食べても大丈夫な量が設定されております。ただ、やっぱり難しいのは「サプリメント」の手軽さなんですね。

サプリメントは特定の栄養素を効率良く摂取するために、ギュギュッと濃縮しているため、少量で、もとの何倍もの栄養素が含まれていたりするのです。

さらには、こう、医薬品じゃないから大丈夫だろうと、目安以上にたくさん飲めば効果があるだろう的に飲んでしまう人も少なからずいるのです。摂取しすぎてしまう可能性があるので、規制されていたり医師に相談しなさいと言われていたりするのでしょう。

今回の件(被害に遭われた方が摂取し過ぎていると言っているわけではありません)で、小林製薬側ではサプリメント以外では被害に遭うとは考えにくい」と言っているのは、見つかった物質の量が理由だと思われます。

ちなみに、小林製薬では、紅麹のゲノム解析を行って、小林製薬で育てている紅麹にはシトリニンを生み出す遺伝子が含まれていないということを解明しています。

www.kobayashi.co.jp

なので今回「シトリニンは検出されなかった」「シトリニンとは別の未知の成分を示す分析結果が得られた」「意図しない成分が含まれている可能性が判明した」としているのは、シトリニンを生み出さない紅麹を使っていて、本当にシトリニンが出ていなかったからなのでしょう。

ここから先は、原因が解明されないとちょっとわからないです。とりあえずは、回収されている小林製薬の紅麹を用いているサプリメントは控えた方が良い、ということだけが言えると思います。

 

小林製薬が紅麹を提供ってどういうことなの?

ニュースでは小林製薬が52社に提供しているとありました。

これはどういうことなのでしょうか。なんとなく、発酵食品の菌って、その蔵についているものを使っている(それが各社の味の違いになる)イメージがありますよね。

でもこれも、自社で造っているところと、他のメーカーに造ってもらっているところとがあるんです。『もやしもん』の「もやし屋」とは、種麹屋さんのこと。つまり、麹を育てて他の会社に売る仕事というわけですね。各蔵は種麹を買って、自分のところでお米とかにつけて育て、米麹にしているというわけです。

そして紅麹は結構デリケートで、培養するのが難しい菌でもあります。というわけで、自社で造っているところは少なく、小林製薬のようなメーカーに依頼して造ってもらっているところが多く、それが50社にものぼるというわけなんです。

結局どうするのが一番いいのか

心配になる気持ちはわかります。

今回回収となった機能性表示食品や食品を食べている場合。症状が出たらすぐに小林製薬に連絡しましょう。NHKのニュースにも連絡先が書いてありますね。

www3.nhk.or.jp

くり返しになりますが「麹」とついているものすべてが紅麹を使っているわけではありません。日本酒や醤油や味噌で、紅麹とうたっていないものだったら、普通の黄麹等を使っているのでまず大丈夫なんです。電話やメールで日本酒などの会社に問い合わせるのは控えるようにしましょう。

今回は原因不明の物質(すくなくともシトリニンではないと思われる)による健康被害なので、本当に紅麹が悪いのか、それとも製造工程で別の菌が混入してしまい、その菌が何か原因物質を生み出していたのかなどがまだわかっていません。

ただ、すべての「麹」が悪いのではとパニックになる必要はまったくないのです。もちろん、すべての「紅麹」が悪いわけでもありません。落ち着いて、大丈夫なものは安心して食べつつ、続報を待つようにしましょう。

 

3月26日 10:00追記

日本酒の方でも、特に「桃色の日本酒」で問い合わせがあったり、買い控えがあったりしているという話を聞きました。

宝酒造の『澪 PREMIUM ROSE』が回収になっているので、同じように桃色のお酒も危険なんじゃないか、まだ売っているとはどういうことだ、というものですね。

結論から先に言いますと、多くの「桃色日本酒」は紅麹を使っていません。

清酒用赤色酵母(アデニン要求性酵母)を使っているんです!

こういうのです。

www.jozo.or.jp

そもそも、麹菌と酵母は別物です。

日本酒用の酵母はほとんどがSaccharomyces cerevisiaeです。『もやしもん』のセレビシエですね。例の分類でいっても、「サッカロミケス目」「サッカロミケス科」なので、「目」からして違うんですよ。

役割も当然異なり、黄麹はお米のでんぷんを糖にするというもの。そして酵母は糖分をアルコールにするものなんです。

その酵母の中に赤色の色素を出すものが発見されて、それが赤色酵母となったわけです。にごり酒のように「白」がたくさん残っているところに赤い色素が加われば桃色になる。ということで、桜の季節に合わせて「桃色にごり」「桃色日本酒」が造られているんです。

これがまあ、おいしいものが多くて。お花見の季節にぴったりですし、盛り上がること間違いなし。そんなお酒が実在するの? という方は、こちらの記事も読んでみてください! 

soredoko.jp

たまたま『澪 PREMIUM ROSE』は紅麹を用いたものだったのですが、今の季節に見る桃色にごりはほとんどがこの赤色酵母によるものです。当然、安全です。

心配な方は、買おうと思っているお酒のWebページを見てください。「酵母によって色がついている」という表記だったらまず間違いなく大丈夫です。お花見に合わせて買って、飲みましょう!

3月9日(土)放送のTBS系『熱狂マニアさん』に出演します

TBS系列で全国放送されている「熱狂マニアさん!」という番組に出演します。

www.tbs.co.jp

放送日は2024年3月9日(土)19:00〜です。TVerでも見られるはず!

関東の方は、その前の18:54?ぐらいから、ちょっとした番組があるみたい(これはTVerでは放送されないようです)です。こちらも収録をしたので、自分が出ているかはわからないんですが、見ていただけたと!

X(旧Twitter)に予告の映像が!

予告動画の8秒ぐらいから、ギャル曽根さんの後ろに変な醤油Tシャツを着た人が映っていますね。はい、わたくしです!

ちなみにですね。恐ろしいことに、本名である「杉村」で出演するのではなく、名札は「むむ先生」となっております。いやなんか、ノリでそうなってしまいました。

今回のテーマは『久世福商店』さん。

https://kuzefuku.com/

ご存じない方にわかりやすく言うと……和食の食材を中心に扱うセレクトショップといいますか。カルディの和食版、という表現が一番わかりやすいかもしれません。

ここの商品、本当においしいんですよ!

それで、久世福商店を愛用している人で、「調味料マニア」として出演することになりました。

いやー、本当に撮影は大変でした。

まず、京都にあるうちに撮影班が本当に来て、我が家の調味料コレクションを撮影しております。以下、撮影前のちょっとしたお話。引用の枠で囲んじゃいますが。

「なるほど。むむ先生のおうちには調味料がたくさんあるんですね。それを撮影させていただけますでしょうか」

「いやー、いいっちゃいいんですけれども、全盛期に比べるといまはちょっと少なくなっていまして」

「ほほう、なるほど。では、どうでしょうか。うちがお金を出しますので、調味料を買い足して全盛期に近づけてもらうことは可能ですか?」

「(あのお高い調味料もそのお高めの調味料も買い放題だやったー!)えっ、そうなんですか。わかりました。ではいったん現状を写真に撮って送りますので、どのぐらい買ってもいいか教えていただけますでしょうか?」

・・・(パシャ)

「あーっと、えっ、これ、今の写真ですよね……?」

「はい! いま撮りました!」

「あーー……その、予想をはるかに超える数なので、買い足していただかなくて大丈夫です。これを撮らせてください」

えっ……?

我が家の醤油&調味料コレクションが全国放送に!

まあ、そんな感じなので、ちょっとした変人枠? として出ます。

そのあと何回か東京へ行って収録をしてきました。2月はそんな感じで東京に頻繁に行ったりしていたのです。

料理も最近全然していないんですが、料理をしたりするところも映されていたりして。予告編のところがそうです。ブンブンチョッパー使わせて! という悲鳴は映っているのかなあ。映っていなさそうな予感もします。

出演される他のマニアの方も、負けず劣らず濃い方達ばかりなんで、きっと面白い番組になっているかと!

いやもう、司会のウエンツ瑛士さんと、東京03の飯塚さんがすごかったです。テンポ良く、的確なツッコミを入れつつ、芸能人の方達だけじゃなくて我々もフォローしてくださるという。

あと、芸人さん達が本当に面白くて、スタジオでもめちゃめちゃ笑い転げていました。

番組を見た方への宣伝コーナー

以下は、番組を見て興味を持ってくださった方へ向けての宣伝です。

番組でたぶん紹介されていた調味料の本は、こんな感じの本です! 残念ながら今回は久世福商店さんの調味料は登場していないのですが。

記事内にサンプルページもあれば通販リンクもあります。手元にはもう無くて、通販在庫しかありませんので興味をお持ちの方はお早めにどうぞ!

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あとは、「食」にまつわる超おもしろい(自分で言っちゃう)本もあります。こちらは新書サイズで200P弱ありますので、読み応えたっぷりですよ!

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COMITIA147おしながき

2月25日(日)に行われる、COMITIA147のおしながきです!

新刊はこちら!

「いけず石観察手帖3」!!

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京都の路地なんかにある、いけず石。そのいけず石についてああでもないこうでもないと書き連ねた本です。

あれです。

「よくわからない人がよくわからないものに情熱を注いでいる本」こそが同人誌の真髄であると思っている方には、かなり刺さる本なのではないかと!

まあ、そういう本です。

そして、既刊として、冬コミに持って行った『醤油手帖 最近ハマった調味料2023』も持って行きます。

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調味料についてあれこれを書き綴った、こちらもまたそんなに情熱を燃やすジャンルだったっけ? というジャンルに情熱を燃やした本です。

さらに、たぶん、『印度映画手帖2023』も持って行ける……かな……?

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こちらはインド映画について情熱を燃やした本です。

疑問形になっているのは、実際に持って行けるかまだギリギリまでわからないから!

そしてそして。

同じくインド映画で、昨年の夏コミのときに頒布した『印度映画手帖 RRR編』も持って行きます。

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持って行くと言いながら、あれです。ほんの数冊です。

もう手元にはほとんどないんですが、デザインをしてくれた地獄のデストロイ子さんのところに数冊あるのでそれを当日の朝に持ってきてもらう、というものなので、この本を目当てに来ていただいても、無いかもしれません。ご了承ください。

どうしても手に入れたいという方は、前日に手に入れるチャンスがあるとかないとか、そういう感じのあいまいなヒントっぽいものでピンと来た方が何とかしていただけたらと。

そしてそしてそして。

新書の超面白いシリーズも持っていきますヨ!

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臆面も無く自分で超面白いと言っちゃいますが、面白いです。自分でも読み返しちゃうぐらいなんで、間違いない!

表紙はなんと寺沢大介先生! 『わるいはうまい』ミスター味っ子味皇様、『毒を喰らわば』喰いタンの高野さんを描いていただきました。

毒を喰らわばはこちらから立ち読みもできます。

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というわけで、非常に盛りだくさん!

今回のスペースは「東3ホール つ08a」です。お隣は、寺沢大介先生のサークル「寺沢企画」です!!

そう。

寺沢先生のところの新刊が味皇、寿司を喰らう!』なので、じゃあもうこれは味皇様祭りをするしかないよね! というわけで、『わるいはうまい』を持って行くのです。

間に合えば、明日にでも『わるいはうまい』の一章分立ち読みページを作成します。

というわけで、ぜひ、寺沢先生のところに寄られた後には、うちのサークルにもお立ち寄りください。

当日、みなさまとお会いできることを楽しみにしております!

 

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