石を見続けた本の第三弾が出ます!
全国数千万人のいけず石ファンの皆様、大変お待たせいたしました。ほぼ5年ぶりに『いけず石観察手帖』の続編を、COMITIA147で頒布いたします。
もちろん、「いけず石……? 何それ……?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
いけず石とは、京都のような古い街並みの曲がり角に突如として現れる石のことです。自動車を運転している人にとっては、なんでこんなところに石が! と悲鳴を上げながらぶつかってしまう、そんな石です。
そんな「いけず」をするような位置に置いてあるので、いけず石というわけですね。
この石が本当に趣深くて、日夜京都の街を歩き回りながら目に付いたいけず石をチェックするという趣味を持っているのです。そして、それを本にまとめたのが『いけず石観察手帖』というシリーズですね。
過去の宣伝ツイートはこんな感じ。
「石、いいよね」「いい……」
— むむ@コミティア147つ08a醤油手帖 (@mu_mu_) 2019年8月6日
みたいな感じでいけず石を見てあれこれ言う本です。
#C96 #いけず石 #いけず石観察手帖 pic.twitter.com/ApZlLZPu0d
何が何やらという方も多いと思いますので、サンプルを見てみましょう!
たとえば京都の街にはこんなにもカラフルな石があるんです!
どうですか。
これは表紙にも採用した、通称(勝手にわたくしが名づけました)『パラソル石』です。これが、歩いているとどどーん! とあるんですよ。
ただいま絶賛放映中の大河ドラマ『光る君へ』の舞台であるので、そのときの時代から京都を守り続けている石だってあります!
これ、藤原道長の六男である、藤原長家の邸宅の礎石だという伝承があるんですよ。本当に。
こんな感じに曲がり角に置かれていると、車がうまく曲がれなかったときにぶつかるのは家や塀よりも先に、この石になります。
つまり、これは家や塀を防御するためのものなんですね。
それでいて、ドライバーにとっても、実際に家や塀を傷つけてしまったら大損害になるところが、石だったら(石の分の)弁償はしなくて済むのです。
いわば、不要なもめ事にならないようにあらかじめ設置をしておく、京都の知恵というわけですね。
たとえばこんな京都だったら誰もが知るあの光景にもいけず石はあります。本当にあるんですよ! こんなところで事故を起こしたら、弁償しなければならない金額は相当になりますよね。でも、石だったら石だけで済ませられるのです。
ちなみに、京都以外にも石の文化はあります。
これは香川県のとある醤油蔵で見つけた石ですね。
と、こんな感じにいろんな石を見ては、写真を撮り、そこにとんちきな文章をつけた本です。
面白そうでしょう。面白いんですよ!
理解者は少ないかもしれませんが、わたくしはとてもとても満足しております!
ちなみに、昨年いけず石について新聞に意見を求められたりしているので、日本で唯一のいけず石専門家による本と言っても差し支えないかもしれません。差し支えるかもしれません。
そんなわけで、こういう石の写真もトンチキな文章もいっぱいの『いけず石観察手帖3』。表紙は『白熱日本酒教室』でもおなじみのアザミユウコさんです!
『いけず石観察手帖3』はフルカラーA5版24Pで、頒布価格600円の予定です。
予定……というのは、まだ当日までに届くかわからないから!
イベント会場に直送するスケジュールでは間に合わなかったため、印刷所からうちに直送してもらい、それを受け取って即上京してイベントへ、という無茶な感じにしているので、少しでも歯車がズレたら頒布できないというドキドキな展開なんです。はい。もし会場に置かれていなかったら察してください。
というわけで。
もし届きましたら
2月25日(日)COMITIA147 東3ホール つ08a『醤油をこぼすと染みになる』
にて、フルカラーA5版24P600円で頒布いたします。よろしくお願いいたします。
通販はこれから申請します〜