RRRをご存じか?
サークル「醤油をこぼすと染みになる」は2023年8月13日に開催されるコミックマーケット102において『印度映画手帖 RRR編』を頒布します。
日本では2022年10月から上映開始されたインド映画『RRR』。その勢いはとどまるところを知らず、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞を受賞し、さらに日本では2023年7月から吹き替え版の上映開始されるという、今もなお映画館で見るロングラン作品となっているのです。
その、世紀の傑作である『RRR』について、想いがあふれすぎてしまったので1冊にまとめました!
というわけで、まずは表紙です!!
表紙はなんと『ミスター味っ子』『将太の寿司』『喰いタン』の寺沢大介先生描き下ろしの、主人公2人です!
なぜ、寺沢先生が描いてくれているのか。その辺はこちらにあります。
もうね。素晴らしいの一言ですよね。
どんな感じに描いていただくか、散々悩みました。どこもかしこも名シーンなわけですから。握手もいいな……ナートゥを外すとかありえるのか……水と火のシーンはどうだろう……ものすごくたくさんの意見が出たのですが、最終的には「物語の中で変化する主役2人の関係性を重視」して、このような感じにお願いいたしました。
ビームとラーマという二人の主人公の魅力が余すところなく描かれております!
RRRをご存じの方もご存じない人も
ではいったいどんな内容なのか。目次を見てみましょう。
188P全四章構成です。
前半の二章では、映画の年代である1920年のインドはどういう時代だったのか、そもそもインドとはどういう国なのか、映画でも登場するヒンドゥー教とはどういうものなのかということを語っています。
というのも、映画の作中でも当たり前のように出てくる仕草とかに宗教的な意味があったりするのですね。
もちろんRRRは超一級のエンターテインメント作品で、そういう細かい部分を知らなくても映画はめちゃめちゃ面白く、楽しめることは間違いありません。でも知っておくと、解像度が広まり、細かい部分まで作り込まれているんだということに気づけるのです。
また、インドの映画は「歌って踊る」イメージが強いかと思いますが、なぜそうなのかなど、インド映画界隈そのもののお話もしています。
つまり、前半は「RRRを見たことがない人」が読むと、これから見る映画の時代背景やさまざまな描写の予習になり、より映画が頭に入りやすくなります。すでに見た人は、この部分はこういう意味があったのか! となり、もう一度映画を見たくなるのです!
そして後半の二章はネタばらし全開なので、こちらは映画を見た後に読むことをオススメいたします(ネタバレ気にしない派の方はもちろん先に読んでも大丈夫です)。
ということは、「まえがき」でも書いております。
本の装丁について
今回は珍しく早めに入稿(普段より早いというだけで、決して世間一般で言うところの早い部類ではありません)できたので、見本誌が届きました!
せっかくなので、実物を見ながら装丁のあれこれを。
金色の美しいカバーにイラストと白い文字が映えます!
この金色、本当に良い感じなんです。iPhoneの写真が下手で伝わらないのがもどかしい……
ページをめくると遊び紙があります。
見事な「青」ですね。
青い遊び紙……? 赤は無いのか……? と思う方もいるかもしれません。大丈夫です。なんと、巻頭だけでなく、巻末にも遊び紙を用意しました!
見事な「赤」です。
青も赤も、金色のカバーとよく合いますね。そのカバーに書かれているデーヴァナーガリー(インドの文字)はどう読むのかとかも、本文を読んでもらえばわかるようになっております。
さて。
この本、とても厚いです。188Pもあります。薄い本がこんなに厚かったら、途中で休憩を挟まないとトイレとか大変ですよね。
ご安心ください。
「休憩」をしっかり用意しております!
他にもあれこれギミック満載です。デザインしてくれた地獄のデストロイ子さんに「こんなことやりたい」「こういうアイデアがあるんですが、実現可能ですか」と連日言いまくり、すごい本に仕上げてもらいました。ありがとうございます!
8月13日東5ホール“ス”−39bでお待ちしております
というわけで、『RRR』に対する思いを詰め込みまくった『印度映画手帖 RRR編』は、頒布価格1500円です。
委託はメロンブックスさんです。
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2043661
ちょっと今回は、時事ネタと言いますか、旬がある話かと思うのであまり増刷とかは考えていないため、通販をご希望の方はお早めに予約していただいた方がいいかもしれません。そんなに多い数を入れているわけではないので(いつもとジャンルが違うのでどれだけ需要があるのかわからなかったんです)、たぶん、店舗にはほとんど並ばなさそうな気もします。
というわけで、『印度映画手帖 RRR編』は
8月13日 東5ホール ス−39b 醤油をこぼすと染みになる
で頒布いたします。
ポスターは、このRRRの絵……ではなく、おなじ寺沢大介先生が描く『喰いタン』の高野聖也さんの大きな絵が目印です。
また、新刊はもうひとつ『毒を喰らわば』もあるので、こちらもよろしくお願いします!