醤油手帖

お醤油について書いていきます。 料理漫画に関してはhttp://mumu.hatenablog.comへ。お仕事の依頼とかはkei.sugimuraあっとgmail.comまでお願いします

C102にて『毒を喰らわば』を頒布します

すべてのものは“毒”である

サークル『醤油をこぼすと染みになる』は2023年8月13日(日)に開催されるコミックマーケット102にて新刊『毒を喰らわば 醤油手帖番外編』を頒布いたします。

私たちの身の回りは“毒”に溢れています。

山に登れば毒キノコはありますし、海にはフグがいますよね。もちろん、そのあたりに生えている野草の中にも毒を持ったものがあります。

それどころか、“毒”とは健康を害するものと考えると、身の回りのすべてが“毒”として立ち上がってくるのです。たとえば醤油をぐいぐい飲めば、徴兵に行けなくなるぐらい体を壊しますよね。ということは、「醤油も毒である」と言えなくもないのです!

人体に必要不可欠な水ですら、一度に6リットル以上飲むと水中毒を起こしてしまうのですから、本当に何でも毒と言おうと思ったら毒と言えてしまいます。

そう、どんなものでも食べ過ぎたり飲み過ぎたら、それは“毒”になってしまうのです。でも、毒だからと水を飲まないわけにはいきませんよね。何でも毒だったら、何を食べればいいのでしょうか。

ということから、毒に関する正しい知識があれば毒を必要以上に怖がることはないということをテーマに、食にまつわる毒についてとことん語る本を作ってみました。

本格的な内容に行く前に、もうみなさん表紙が気になって仕方ないですよね? ね?

というわけで、表紙です!

はい。『ミスター味っ子』『将太の寿司』の寺沢大介先生に、喰いタン』の高野聖さんを描いていただきました!

本書は「食にまつわる毒の話」がテーマですから、毒を食べるお話がどうしても出てきます。もちろん、食べられる毒だったり、毒抜きをしたり、もともとが毒であっても食べる以上はそれをどうにかする正確な知識が必要になります。

広範な知識とそれを使いこなす知性。そして何より毒があろうと喰いつくす食に対する貪欲さ。それらを兼ね備えた人は、高野聖也さんしかいません!

という思いで依頼をしたところ、快く引き受けてくださいました。みなさま! 令和の世に描き下ろされた高野さんですよ!

高野さんがいるということは、当然京子さんはどこに……? という疑問を持つ方もいらっしゃると思います。安心してください。まさか、そんな、高野さんが登場しているのに京子さんがいないなんてことはありえませんし、依頼するときに外すわけがありません。というわけで、気になる方はぜひ本を手に取ってみてください!

すべてのものは“毒”である。だからこそ”量”が大事

なかなか普通に生活をしていたら、徴兵逃れができるぐらい醤油を飲んだり、一度に6リットル以上の水を飲んだりはしませんよね。したがって、「醤油は毒だ」と言ったり、「水は毒だから暑い夏でも飲むな」と言ったりする人は今はいません。

つまり、すべてのものには“致死量”があるのです。普通に毎日食事をしていて致死量に届かないのならそれは“毒”ではないのです。

この致死量という言葉は本当に難しくて、たとえばみんな大好きな野菜トマトにはトマチンという毒素が含まれていて、トマチンをたくさん摂取すると死に至ります。これを完熟トマトで摂取しようと思うと、一度に4トンほど食べなければならないんです。つまり、完熟トマトの致死量は4トンなんですね。でも一度に4トンも食べられないというか、どんなものであれ4トン分もお腹に詰め込んだらお腹が張り裂けてしまいます。

というわけで、実は“毒”に対しては、正しい知識を持つことが何よりも重要なのです。4トン食べれば死ぬのでトマトは毒、という主張をしている人がいたら、苦笑いされてしまいますよね。それはそうかもしれないけれども、そうはならんやろ。というやつです。一度に4トン食べれば死んじゃうからといって、トマトを恐れる必要はありません。

ではどのような毒を取り扱っているのか、目次を見てみましょう。

「植物の毒」(野菜や果物に含まれている毒)

「動物の毒」(肉や魚に含まれている毒)

「腐敗の毒」(腐った食べ物は食べると健康を害する毒)

「鉱物の毒」(ミネラルだって摂り過ぎたら毒)

「人工の毒」(食品添加物や農薬などの毒)

について語る全5章で構成してみました。ただし、毒はとても扱いが難しいししっかりと定義しないと話がブレてしまうため、本書で扱う毒を定義する序章や終章を入れているので、実質全7章構成です。

扱いに慎重にならなければならない“毒”なので、まえがきでもそういった旨が記載されております。

本文冒頭を紹介するとこんな感じです。


本の仕様について

今回は新書サイズ186Pで、カバー付きです。カバーがあるということは、例によってカバー下もあったりするわけですね。

遊び紙にも凝ってみました。手触りなども合わせて確認していただけたらと思います。昨今は紙も値上がっているといいますか、手に入りにくくなったりしていますので、増刷は軽々しくできないなーと思って若干多めに印刷をして通販に置いてもらうことにしました。なので前作『わるいはうまい』よりは手に入れやすいかもしれません。

通販はこちら!! もう予約開始されております!

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2044220

8月13日東5ホール“ス”−39bでお待ちしております

「すべてのものは“毒”である。正しい知識で“毒”を喰う!」をテーマにした、毒々しい魅力に満ちたこの一冊。『毒を喰らわば』は新書版(カバー付き)186Pで、頒布価格は1500円です。

委託は、繰り返しになりますがメロンブックスさんで予約開始されております! 欲しいけど台風が来そうなのでコミケ行けないという方は是非こちらから!!

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2044220

というわけで、『毒を喰らわば』は

8月13日(日)東5ホール“ス”−39b『醤油をこぼすと染みになる』

で頒布いたします。

たぶん高野さんの大きいポスターが目印になるんじゃないかなと思いますが、こちらもデザインが完成したら告知させていただきます。

アルコール消毒スプレー等も完備し、トレイも用意してあります。会場で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

 

もう一冊の新刊『印度映画手帖 RRR編』についてはこちら!

shouyutechou.hatenablog.com

 

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