醤油手帖

お醤油について書いていきます。 料理漫画に関してはhttp://mumu.hatenablog.comへ。お仕事の依頼とかはkei.sugimuraあっとgmail.comまでお願いします

ちむどんどんの感想を書いてみるその2(7/23執筆)

とある企画のためにFacebookに書き殴ったちむどんどんの感想その2を転載します。

基本的にnot for meなドラマを見ていて限界を迎えたら書き殴るというスタンスなので、当時の勢い重視です。7月23日(土)に、7月22日放送分までを見た感想を書いている感じです。

Facebookのフレンド限定で書いたもので、見ていない人も多いと思ったため、どういうお話なのかということをざっくりと説明した上で書く(そうしないと何で愚痴をこぼしているのか伝わりにくいと思ったため)という構成になっております。

あと、基本的には記憶に頼って書いているので、時系列とかに間違いがあるかもしれません。その辺はまあ、感情の赴くままに書いたということで許してください。

とまあ、いろいろと言い訳をした上で、どうしても気になった人だけ「つづきを読む」で読んでもらえればと。自分はこのドラマ楽しんでいたよ! という方は読まない方が良いかと思います。

(7/23(土)の朝執筆)

定期的に限界がくるとやってくる、ちむどんどんへの愚痴のコーナーです。例によってめちゃめちゃな長文だから番組を見ていない人も見ている人も読まなくていいですよ!

まずは東京編についてまとめますと。

料理人を目指して上京した暢子。住むところとして当てにしていたにーにー(賢秀)は、ボクシングジムの皆さまからお金を借りまくったあげく夜逃げしていた。住むところも仕事もなくてどうする? となったところ、にーにーを見かけた情報を頼りに神奈川県鶴見へ行き着きます。そこで沖縄県人会会長と知り合い、お世話になり、居酒屋「あまゆ」の二階に居候することに。

県人会会長の伝手で銀座の名店イタリアン「アッラ・フォンターナ」へ就職。でも、何も知らない暢子は数々の失敗をし、オーナーから社会常識を身につけるべく東洋新聞社へ雑用として修行に行かされます。

実はオーナーの房子は暢子の親戚にあたり、沖縄編で一人子供を預かりましょうかと言ってくれた人だったのでした。

修行に赴いた東洋新聞で偶然にも、幼い頃沖縄に来ていた青柳和彦と再会! 和彦は新聞記者になり沖縄のことをライフワークとして取材するという夢に燃えていたのでした。そして、同僚である大野愛と恋人関係にあります。

こうして暢子、和彦、愛、そして沖縄での幼なじみであり暢子が好きなあまり追いかけて上京して食品の卸会社に勤めながら独立を目指す智の四人で、さまざまな問題に立ち向かうのです。というのが暢子サイドのおおまかなお話。

にーにーこと賢秀は……一足先に上京し、ボクシングジムへ入りプロボクサーデビュー。期待の新星を打ち破り、一躍スターダムにのしあがる……と思いきや、対戦相手の期待の新星はデビュー戦だったので緊張してお腹を壊していたことが判明。

二回目の戦いで相手に殴られたにーにーは「こんなに殴られるなんて聞いていない」と夜逃げ。実家に送ったお金はボクシングジムからの前借りや、仲間にお金を借りまくっていたのでした。

その後、沖縄でダマされた相手の我那覇と再会。なぜか我那覇に心酔し、紅茶豆腐(紅茶きのこのパロディ)を売るビジネスに手を染めます。もちろん途中で我那覇は紅茶豆腐のCMをつくるお金が足りないと言ってにーにーからお金を巻き上げ、夜逃げします。当然そのお金は比嘉家の借金です。

ねーねーこと良子は、製糖工場の息子、金吾からプロポーズを受けます。結婚しても働いて良い、うちにはお金があるからシッターさんも雇える、なんなら家事をする人を雇っていい、自分も子育ては協力するという、非常に現代的な感覚でアプローチする金吾。ストーカーだけど。

でも良子は、勉強会で一緒に夢を語り合った石川博夫を選び結婚するのでした。

そして子供「晴海」が誕生。多くの子供達を見るよりも、今は一人の晴海だけを見ていたいと仕事を辞め、子育てに専念することを決意する良子。

でも早々に働きたくなり、仕事をしたい、外に出たいと言い出します。ところが石川家の本家がこれに激怒。長男の嫁が働きに行くとは外聞が悪い、子育てをきちんとしろと博夫を責め立てるのです。それに怒った良子は晴海を連れて実家に帰り、学校の先生として復職しました。

妹の歌子は、体の不調の原因はわからず。でも、下地先生に褒められたこともあり、歌手になりたいと思うようになります。なんとか地元の会社に就職し、事務をやりながら、ときどき体調不良で倒れる毎日。気にかけてくれてお見舞いにもきてくれた同僚(男性)からもらった雑誌の情報でオーディションに出ることを決意。ところがオーディションでも倒れてしまうのです。

あまりにも倒れるので会社を辞めざるを得なくなってしまった歌子。送別会の場で発表されたのが、お見舞いにきてくれた同僚が、別の同僚と婚約をしたということでした。こんなに気にかけてくれるなんて自分のことが好きなのではと思っていた歌子はショックを受けます。

さらにもらった雑誌も婚約者が読み終わったお古だった、と。というわけで家に引きこもって家事手伝いになるのでした。

母親である優子は一人で借金返済をしないで娘達がお金を入れてくれるようになったのでちょっと楽になった感じでしょうか。やんばるの共同売店で働きます。でも、にーにーにお金貸してと言われたら家族全員に反対されてもほいほいお金を貸して家の借金を増やすところは相変わらずです。

で。

この一ヶ月、四週分がまあひどかったわけです。

作中では東京に出て6〜7年経つのかな。恋愛編として、なんかあれこれの恋の結末をつけようみたいな感じだったんです。

メインとなっている一番ひどい暢子のところでは、まず和彦と愛の結婚話が進んでいきます。そりゃ、6〜7年もつきあっているんですからそうなりますよね。婚約もすませ、ご両親にも挨拶をし、愛の側の両親からマンションを譲られる話(所有しているマンションの部屋の名義変更)まで進んでいきます。

そんな二人を見て発奮したのが智。独立して自分の会社を持って軌道にのったら暢子にプロポーズしようと遮二無二働きます。つきあってもいないんですが。そして念願叶って独立し、スナガワフーズを設立するのです。

ところが暢子に「大事な話がある」と言ってもはぐらかされて逃げられてばっかり。直接は伝えられていなくても、なんとなく伝わっているだろうと、沖縄の比嘉家に挨拶に行きたいとか、そういう話をしています。否定もしない暢子。

その暢子は、和彦と愛の婚約を聞いて、わじわじー(胸がモヤモヤ)していたのでした。もしかしたら和彦のことが好きなんじゃないかと自覚していったのですね。でも、愛とも友達だし、何なら沖縄の頃からの親友で同じく東京に出てきた早苗よりも会っている回数が多いし、関係を壊したくないと。

というわけで、愛に向かって「私、和彦くんが好き。でも諦める!」と宣言をするのです。

和彦は和彦でマリッジブルーに入っていて。このまま結婚してもいいのか、トントン拍子に進んでいいのかと苦悩します。さらにはもしかしたら暢子のことが好きなんじゃないかと。

そして運命の日がやってきます。鶴見の沖縄県人会主催による沖縄相撲大会。二連覇中の横綱である智は、優勝したら今度こそ暢子にプロポーズをすると決意します。その話を偶然聞いて誰にも言っちゃいけないと釘を刺されたけど、関係者なら知っているだろうとめちゃめちゃ言いふらすあまゆの亭主。和彦はそれを聞いて、智の優勝を阻止しようと限界以上の力を振り絞ります。

死闘の結果、智の勝利。全てを出し尽くした和彦は気絶してしまいます。そして、智はそのまま優勝し、暢子にプロポーズ。でも暢子は「今は仕事に集中したい」とプロポーズを断ります。フラれて号泣する智。

翌日、智はプロポーズしたんだろう(そして成功したんだろう)ともやもやしている和彦。このもやもやを抱えている自分は結婚する資格がないと、愛に別れ話を切り出そうとします。ところが、愛から手紙を渡されるのです。

その手紙には、愛の記者としての腕前を買ってくれた部署がいてそこは自分の夢につながっていること、その部署に入って憧れであるパリへ赴任できそうなこと、パリでファッション関係の取材をしていくのが自分の夢だったことだったのでパリへ行こうと思っていること、和彦のことは分かっているのでこのまま分かれようと思うということと、和彦が思っている以上に自分は和彦のことが好きだったことが綴られているのです。

そうしてフラれてしまって傷心の和彦。ところが、鶴見で暢子に会うとプロポーズを断ったと言うじゃないですか。

じゃあ自分と……と節操なく告白する和彦。でもテンパった暢子は「タイム!」と叫んで一時保留。しかもそのときに、良子や歌子から、優子(母親)が共同売店の店主である善一さんとの再婚話が浮上していると電話が入るのです。慌てて沖縄に行く暢子。

保留されたままもやもやを抱えている和彦。会社に戻っても、同僚である愛の席は空席となっています。ため息をつく和彦に上司の田良島さんがこんな言葉をかけてくれました。

「(仕事の話をしようとしたら、今はちょっとと遮られたので)無理もない。しばらくゆっくり休め……とでも言ってもらえると思ったか。おまえの煮え切らない態度と余計な優しさのせいで、大野(愛)も暢子ちゃんも傷ついた。婚約者と幼なじみの狭間で散々迷走した挙げ句、土壇場で婚約者に別れを切り出そうとしたら逆にフラれて傷つき、それではこっちと幼なじみに告白したらそっちにも拒絶された。あっはっは。つまり今のおまえは穴がはったら入りたいくらいにみっともない上に、大野への罪悪感と暢子ちゃんへの未練でパンク寸前。おまえの犯した罪と受けた罰を解剖すると、おおよそそういうことか」

和彦「だいたい、いや、ものすごく正確に、その通りです」

……田良島さん、すべてを見ていたの? 視聴者目線? ということは置いておいて。その遮られた仕事は、和彦のライフワークである沖縄に関連する、沖縄戦での遺骨や遺留品を収集して遺族へ返す活動をしている方へのインタビューでした。というわけで、急遽沖縄へ旅立つ和彦。

沖縄でもいろいろあったのですが、なんとか遺骨収集活動をしている嘉手苅さんにお話を聞くことができ、戦争の悲惨さ、嘉手苅さんの身に起きた悲劇をいろいろ聞くことができました。

一方、ウークイという沖縄のお盆だったこともあり、久しぶりに家族全員が揃った比嘉家では、母親に今まで話されなかった沖縄戦のことを聞き出します。

その翌日、オーナーに明日には戻ると電話で報告する暢子。和彦とのことはどうするのと言われ、今は仕事がと言うと、仕事も恋も両方とって幸せになりなさいとハッパをかけられます。ということを頭に沖縄の海岸へ行くと、偶然和彦とばったり!

戦争の話をしながら、僕はこの手を離しはしないと暢子を口説く和彦。自分で夢はつかみとるポリシーの暢子は、和彦に何か言われる前に「結婚しよう」と言って、ハッピーエンド。というのが今週のお話でした。

長くなりすぎてしまった。

こうまとめてみると面白そうなところもあるかもしれないんですが、基本的には主要人物の好感度が底辺にいっているため、全然感情移入ができないんですよね……

何せ、四兄妹に、和彦に、智が、「人の話をまっっったく聞かない」んです。

誰も彼もが自分の主張を押し通したいだけで、相手の話を聞いている「会話」になっていないんですよ。聞いている部分がごっそりカットされているのかなーと思うぐらい不自然なシーンを毎日毎朝見させられているわけです。

なので、人の話をきちんと聞ける、会話ができるだけで好感度がうなぎ登り。東洋新聞の田良島さんや、和彦の元婚約者の愛なんかは人の話をしっかり聞いて会話になるのでした。すばらしい。

見ていない人にはわからないと思いますが、本当に会話になっていないんですよ。たとえば和彦が愛と会話をしているときでも

「ごめんね。うちの親が先走っちゃって。結婚式の話なんだけ「そうだ。この部分が」

みたいな感じ。

和彦があまりにすべての話を遮って一切会話にならないため、愛は別れを切り出すときに手紙にしたのではないかと思うほど。

暢子は職場でもずーっとそんな感じで唯我独尊なので、シェフが怪我をしたときに代行をやったときも同僚に造反されたりしていますし、挙げ句の果てに同僚が大量退職にもなっています。

まあこれはオーナーの親戚であるとバラして、コネでひいきされているんじゃという疑惑が出たのもあるんですが。

良子は自分が自分がと言い続けて、博夫側の事情を一切忖度せず、娘を連れて家を出て実家に帰って働いています。職場でも子供に自分の都合を押しつけて登校拒否に追い込んだりもしています。

にーにーは一攫千金を求めて借金を増やすか、惚れた人に勝手におごったりしまくって借金を増やすか(×2回)、養豚場で働いているかなんですが、相変わらず反省とかは一切しません。

歌子はあまり人の話をさえぎったりしないんですが、とうとう、フォンターナのオーナーの紹介で病院で検査をしてもらうことができました。にーにーにお金を渡しているお金があったら歌子を病院に連れて行ってあげてという視聴者の思いが届いたようです。でも原因不明なのは相変わらず。

普通の歌手の夢はあきらめたけれども、民謡歌手になりたいという新たな夢を見つけたので、民謡教室に通い始めました。

で、問題の和彦。

6〜7年付き合い、結婚式の日取りも決め、先方のご両親からマンションを譲る手続きまで進めていた婚約者と別れた1〜2日後、いや3〜4日後かもしれませんが。幼なじみに告白し、保留され、翌日に沖縄に行き、その翌日に結婚を決めるという。早すぎませんかね。

周りの人達すべての好意を踏みにじって自己中心的に進んでいく二人が結ばれたという流れで、まったく感動できる要素がなく、思わず普段は見ないようにしているちむどんどんハッシュタグを見てしまいました。あきれ果てている意見が本タグでも多かった……反省会タグが機能していない……

あとは、料理がテーマなだけに毎週料理が登場するんですが、ドラマそのものがアレすぎるせいで、どの料理も全然おいしそうに見えないんですよね。

料理そのものはプロが作っているだろうし、プロの撮影技術で撮られているはずなんですが、どれもこれもおいしくなさそう……は言い過ぎなんですが、まったくわくわくしないんです。

一方で、DAIGOも台所の、金曜日に料理素人のDAIGOが先生の指示を聞きながら作る料理のおいしそうなこと!

周りのシチュエーションによって見た目のおいしさが変化する、我々はただ単に料理を食べているだけじゃなく情報も食べているんだということに改めて気づかせてくれました。

まあもうここまできたら面白くなることはあきらめているんですが、また限界を迎えたらこうやって長文を書きつつ、一応見ようとは思います。視聴をやめるんなら、一応の一区切りがついたっぽい今週でやめるのがいいタイミングなんですけどね〜

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