醤油は「酸素」を克服した!
サークル「醤油をこぼすと染みになる」は8月12日のコミックマーケット94にて新刊『醤油手帖 空気に触れない容器編』を頒布いたします。
食品にとって一番影響が大きく、そして防ぐことが困難なものは何か。そう問われたら、おそらくは「酸素」と答えるんじゃないかと思います。
生きていくのに絶対に必要な酸素ですが、同時に猛毒でもあることが知られてきましたよね。バキ死刑囚編の柳龍光とか(例が適切ではないやりなおし)
活性酸素は老化の原因になると言われて除去する方向に苦心していますし、そもそも多くの食品にはパッケージの中に脱酸素剤が入っていたりします。真空パックにするのも酸素が入らないようにですし、デリエアのような酸素を追い出す保存ツールも登場しています。
もちろん、醤油にとっても酸素は大敵です。酸素の多い環境にあると、どんどん酸化が進み、完成時の味わいから変化してしまうということで劣化してしまうのです。
ところが、醤油業界では「酸素」を克服したのです!
2009年に発売されたヤマサ醤油の『鮮度の一滴』シリーズを皮切りに、次から次へと空気に触れない容器=酸素を克服した容器の醤油が登場。今や、醤油は酸素に触れていない、いつまでも新鮮なままが当たり前の時代へと突入しました。
そんな、空気に触れない容器についてのあれやこれやを1冊にまとめたのが今回の本です。
目次はこちら!
最初に酸化についてのあれこれと容器の歴史についてのあれこれをまとめ。
そこからは空気に触れない容器を使った醤油の紹介をしていっています。○○の知識のような知識シリーズのファンも、醤油の紹介が好きな醤油手帖シリーズのファンの方にも両方楽しんでいただけると思います。
中身は、いつものように、文字だらけ。
知りたいことがあったらすぐに開けるよう、手帖サイズ(新書サイズ)にしています。初回限定特製カバーがついて、本文モノクロの146ページ!
はい、いつもの100ページ超えです。
コミケが終わったあと、里帰りの超距離移動中に、冷房の効いた部屋でアイスを食べながらに、通勤通学のお供に、じっくりとお読みください。電車の中で読んでいる姿を見られても「あの人薄い本を読んでいる!」と言われないこと請け合いです。いや、まあ、その、そんなに薄くはないですし。
醤油について知りたい人。空気に触れない容器について知りたい人。空気に触れない容器の醤油がどれぐらいあるのか知りたい人。え、そんなものまで空気に触れない容器で出ているの!? と驚きたい人。そんな皆様に満足してもらえるであろう一冊に仕上がりました。
『醤油手帖 空気に触れない容器編』は頒布価格1000円。
8月12日(日)東5ホール「シ」-41a 「醤油をこぼすと染みになる」
で頒布いたします。
そうはいっても分厚そうだし、どんなだか見たいし……と言う方は、下記リンクからお試し版を読んでみてください。
それでは会場で皆様とお会いできることを楽しみにしております。