"酢"いも甘いも噛み分けて
サークル「醤油をこぼすと染みになる」は、12月31日のコミックマーケット93で『酢の知識 醤油手帖番外編』を頒布いたします。
調味料シリーズ第二弾!
昨年の『塩の知識』に続いて、今回は「酢」をテーマにしてみました。
世界最古の発酵調味料と呼ばれる酢。その味わいから料理における役割から効能から造り方から役立つ技まで、酢のすべてをこの一冊に詰め込んでみました。酢について知りたい人、本当に酢ってすごい効能があるのと思う人、そういった人に必ずや満足いただけると思います。
もちろん独立していますので、今までのシリーズを読んでいなくても大丈夫です。
目次はこちら!
本文はこういう感じにまとまっています。
知りたいことがあったときにすぐに開けるよう、手帖サイズ(新書サイズ)にしています。ページ数は146ページ。塩に比べると4ページほど少なくなりました。いや、まあ、誤差みたいな数字ですよねこのページ数だと。
電車の中で読んでいてもまったく問題ありませんし、横から見られても大丈夫。何も知らないで見たら、同人誌とは思わないでしょう、きっと。それどころか「この人、酢について勉強している。健康に関心があるに違いない。すてき!」となること請け合いです。
初回特典として、表紙はカバー仕様になっています。普通の本のように、ペロッとめくれるので、手に入れた方は是非やってみてください。
ちなみに、いつものサークルロゴなんですが、ちょーっと色合いが変わっています。そう、酢ですね。この瓶には今回は酢が入っているのです。餃子を食べるお店なんかではこういう形で酢の瓶が置かれていたりしますよね。あんな風に、常に取り出せるようなところに置いておいていただけるとうれしいです。
それはさておき。
今回の本では、酢について効能が謳われているものも、いったんは疑問を持って、実験などをしているのかを調べて書いています。
たとえば酢は疲労回復にいい、それは乳酸の発生を抑制するからだ。という説があります。でも、2000年代に入ってから、乳酸は疲労物質ではなく、むしろ筋肉が持続的に動くときは必要だという話があります。では、酢は疲労回復に効かないのでしょうか。
また、酢は食べるだけでなく、掃除にも使えると言われています。殺菌作用が強く、洗濯機に入れると服の雑菌を退治してくれるという説があります。果たして本当なのか、調べていくと実際に実験をしてみた新聞記事にいきあたりました。
そういった、酢についてどんどん深掘りしつつも、必要以上に難しくなりすぎないよう工夫を凝らしています。いきなり化学式とか専門用語がばんばん出てきても困りますよね。ご安心を。そういった部分は必要最低限にし、もうちょっと知りたいという人が詳しい資料や論文に当たる際に、それらの理解が進むようなベースの基礎知識が身につくように頑張りました。
いつもの箔も、いつものようなギミックでこっそりと存在しているはずです。手に取った方は確認してみてください。まだ現物を見ていないというか、さっき入稿したので確認はできていないのですが、いつも通りならかなり美しく仕上がっているはず!
酢について知りたい人。酢を使いこなしたい人。発酵に興味がある人。酢の健康効果に興味がある人。調味料が大好きな人。お正月にじっくりと読書したいんだけれどもいい本はないかなーと考えている人。是非、この年末年始は『酢の知識 醤油手帖番外編』で酢について学んでみてはいかがでしょうか。
『酢の知識 醤油手帖番外編』は頒布価格1000円
C93 31日(日)東5ホール シ-40a 醤油をこぼすと染みになる
にて頒布いたします。
そうはいっても、そんな分厚そうな本、試し読みしないと……という人に向けてお試し版も用意してあります。
それでは会場で皆様にお会いできることを楽しみにしております。