「だしってのは料理の”命”なんだぜ……!」
サークル「醤油をこぼすと染みになる」は、2021年12月31日に開催されるコミックマーケット99にて、新刊「だしの知識 醤油手帖番外編」を頒布いたします。
はい、「だし」です! だしの本です!
ちなみに上記は『ダシマスター』(集英社。現在は絶版)という漫画の第一話に出てくる台詞ですね。
内容についてのお話の前に、インパクト抜群の表紙について少しだけ解説をいたします。なんか絵がぼやっとしているような、そうでないようなという感じになっているのは、実は「トレーシングペーパー」のカバーにしたからです。
本体の表紙は鰹節や昆布が踊る素敵なイラスト。
その上から、白や金字が印刷されたトレーシングペーパーのカバー。
後ろにはうっすらと表紙が透けて見える、という仕様です。
高級な昆布とかはほら、紙で包まれていたりするじゃないですか。あんな感じをイメージしてみました。まさに、「カツオと昆布の命が(本に)宿った……!!」(これもダシマスターの有名な台詞より)というわけです。
ちなみに、このトレーシングペーパーの表紙は文房具屋さんで買うタイプの薄いやつとは違って、結構しっかりしているので、鞄に入れていたらビリビリ破れちゃうとかそういうわけではありません。ご安心ください。
というわけで、中身を見ていきましょう。
「だし」のさまざまな角度を深掘りする
「だし」は日本料理の世界ではかなり重要です。
その昔放送されていた「料理の鉄人」でも、道場六三郎氏がびっくりするぐらいの鰹節を鍋に投入すると、実況の福井アナウンサーが「和の鉄人、道場六三郎が”命のだし”を取り始めましたー!」と絶叫していましたよね。
さまざまな食材はあれども「命」とまで呼ばれるものはそうそうはありません。
その「命」を、とことん深掘りしていったのが、「だしの知識 醤油手帖番外編」なのです。
そもそもだしというのはどういうものなのか。どう定義できるのか。
というところから丁寧に紐解いていきます。
でも、なるべく専門用語や化学式とかは使わず、やさしい表現になるよう心がけています。どうしても物質名とかを書かなきゃいけないところはもちろん書いてありますが、極力説明も入れているので、読んでいてつっかかるということはないとも思います。
かつおだしや昆布だしはどうして「うまい」のか。
合わせだしのおいしさが膨らむとは聞くけど、どういう理屈でそうなっているのか。
そもそもおいしいだしを引くコツは何なのか。
そういう疑問を持った方には、必ずや満足いただけることと思います。
醤油もあるよ!
うちのサークルは「醤油などの調味料に関する本を出すサークル」(ただしときどき趣味でいけず石やインド映画の本も作ったりする)です。
ということで、あります。ありますとも。醤油パートが!
もちろん本のテーマと合わせて「だし醤油」に関する話をしております。
だし醤油は、だしを使った調味料の中でもっとも完成度が高く、またお手軽においしいと思うんですよね。そんな話もしっかりとしております。醤油の話を読みたいんじゃーという方もご安心ください。
12月31日東2ホールA-38bでお待ちしております
そんなだしの魅力がたっぷりと詰め込まれ、命が宿った「だしの知識 醤油手帖番外編」は新書サイズ148P。頒布予定価格は1,500円です。
いやー、ちょっとまた贅沢にあれこれ詰め込んでいったらお金がめちゃめちゃかかってしまいました……あと、2年ぶりで特殊な事情のコミケということで、部数をそれほど作っていないということもあります。
万が一たくさん頒布できたら再販もしますが、ここまで豪華な仕様にはしないと思います。ぜひ、コミケ会場でお求めください。委託も予定しておりますが、これから申請を出します。はい、ギリギリの進行なんです……
というわけで、「だしの知識 醤油手帖番外編」は
12月31日東2ホール ”A"-38b 『醤油をこぼすと染みになる』
にて頒布いたします。
今回は消毒設備等も整え(アルコールが自動でシュッて出るやつを導入しました)、トレイ等もしっかりと用意してあります。会場で皆さまにお会いできることを楽しみにしております。
※12/30追記
メロンブックス様で通販が始まりました! よろしくお願いします!