醤油手帖

お醤油について書いていきます。 料理漫画に関してはhttp://mumu.hatenablog.comへ。お仕事の依頼とかはkei.sugimuraあっとgmail.comまでお願いします

C105は月曜日東A-50b「醤油をこぼすと染みになる」で参加します

サークル「醤油をこぼすと染みになる」は、2024年12月30日に開催されるコミックマーケット105にて、東地区 Aブロック-50bで参加いたします。

というわけで、告知がだいぶ遅れましたが、お席をいただきました!

今回はまた壁に……!

新刊はサークルカットの通り、醤油の本をやります。

タイトルは「醤油手帖 醤油の原点 木桶醤油編」です。微調整するかもしれませんがほぼこれで決まりです。

えっ、今のタイミングでも微調整する余地が……? と思った方。正しいです。はい、まだ絶賛作業中です。果たして本当に終わるのかドキドキが止まりません。このタイミングで愛用のMacBook Airのカーソルキーの上が壊れたっぽいし、ほんの少しだけ作業効率が落ちているという。

それはさておき。

醤油の原点、とは結構大きく出ていますよね。そもそもの日本の醤油の原点というと、鎌倉時代に誕生したたまり醤油だったりします。ではその話をするのかというと(登場はもちろんしますが)そうではありません。

現在の醤油文化が大きく発展したのは江戸時代です。濃口醤油淡口醤油が誕生し、なおかつ一般の人でも手に入るようになり、全国に広まっていきました。そのときに醤油造りに用いられていたのが木桶なのです。

今でも「醤油造り」という言葉から連想するのが、木桶に入ったもろみを職人が櫂で歌いながらかき混ぜるというイメージの人もいるでしょう。ですが、現在木桶は本当に少なくなっているのです。だいたいホーローやステンレスなどのタンクを使っているのですね。これは衛生面、つまりは掃除のしやすさだったりとか、管理のしやすさだったりとか、そういった「近代化」を求めて入れ替わっていったのです。木桶で仕込まれた醤油は全体の1%を切るまでになったのですね。

もちろんホーローやステンレスでも素晴らしい醤油はできあがります。むしろ、こういった素材で衛生面も厳密に管理することによって生み出される味というものもあります。

ただ、木桶で醸された醤油の味わいというのは、蔵の個性が出やすいし、むしろ桶によっても個性が出るということもあり、なかなか換えが利かないものでもあるのですね。

というわけで、今では再び木桶の醤油に注目をして、途絶えつつあった文化を継承するべく活動している醤油屋さんがあるのです。そしてそのおかげで、だんだんと木桶醤油の良さが伝わっていき、少しずつまた盛り上がりを見せているのです。

やはり、最初に醤油が誕生したときと同じ、昔ながらの(それでいて細かい部分は現代の科学知識でブラッシュアップされている)製法での醤油を味わいたいじゃないですか。そう、これが「原点」の味というわけですね。

そんな、木桶で造られた醤油を一冊丸ごと特集するのが、今回の新刊「醤油手帖 醤油の原点 木桶醤油編」です!!

醤油にだけ焦点をしぼった本を最近は作っていなかったこともあり、今回初めてうちのサークルの醤油本を読むという方もいるかもしれません。そこで、できるだけ一冊通して読むと醤油についての基礎知識もある程度身につくように構成を工夫いたしました。楽しんでいただけるのではないかと思います。

今回は新書ではなく、最初に作った醤油手帖シリーズとあわせて、A5版にしてみました。カラー口絵&モノクロ本文という仕様です。ただ、もろもろの値段が上がっているので、おそらく昔のような価格ではなく、おそらく1000円になるんじゃないかと思います。

というわけで、本が完成したらまた告知させていただきます!

とりあえず皆様、C105 月曜日東A-50b 「醤油をこぼすと染みになる」に醤油の本があると覚えておいてください!

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