醤油手帖

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ヨーグルトがおいしくなるしょう油

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醤油は言うまでもなく万能調味料だ。何でも醤油をかけてしまえばそれなりの味になってしまう。日本人で醤油が嫌いという人はそうそういないのではないだろうか。

何故醤油をかけると何でも美味しくなるのか。それは醤油の成分と密接な関わりがある。醤油には「うま味」の成分がたくさん入っているからだ。

ちょっと難しい単語を並べてしまうと、「うま味」には色々な種類があり、代表的なものに昆布の「グルタミン酸」、かつお節の「イノシン酸」、しいたけの「グアニル酸」などがある。醤油にはこの「グルタミン酸」が多く含まれているので、うま味を感じるというわけだ。まあ、正確にはそれ以外にもアスパラギン酸とかも入っているけれども。そういった「うま味」の素が醤油には入っているから何にかけてもうま味が加わってしまうので、美味しくなってしまうというわけだ。

そんなわけで、最近は色々なものにかける用に調整された醤油というのが増えつつある。今回紹介するのは、その中でも特にびっくりするであろう「ヨーグルトがおいしくなるしょう油」だ。

この醤油はそう、読んで字のごとくヨーグルトに入れるために開発されたものだ。どこら辺がヨーグルトに合うのか。実はこの醤油、みたらし団子のたれのような味がする醤油なのだ。もっと言っちゃうと、みたらし団子のたれとプルーンを足したような酸味と甘味の醤油だったりする。

そう、まさにプルーンのような味なのだ!
だからヨーグルトに合うのは当たり前。プレーンなヨーグルト特有の酸味がやわらいで、甘くなるのだ。ラベルには「バニラ風味のヨーグルトに!」とあるが、確かに酸味が和らぐけど個人的にはプルーンを混ぜたヨーグルトのような感じがした。

ちなみにこの醤油。醤油というよりも、たれと言う方がふさわしいとろーっとした粘度を持っている。甘さの秘密はたくさん入っている黒糖にある。だから黒糖を使ったたれのような味になるというわけだ。なので、この味といい、とろーっとした感じといい、やっぱりみたらし団子のたれと言った方がいいかもしれない。少なくともラベルを見せなければ、10人いたら9人か10人は「これはたれだ!」と言うんじゃないだろうか。

そんな味だから、色々なものにつけても美味しくなる。一番の定番はやっぱり白玉団子だろう。これをかければみたらし団子のできあがりとなる。ラベルには他にもクリームチーズやバタートーストにかけても美味しいとあるので、いずれは試してみたい。

ちなみにこの醤油。以前に紹介した薫る大人の醤油 - 醤油手帖と同じ「川中醤油」さんの醤油だったりする。フードトレードショーでもらった醤油のうちの1つなのだ。社長さんの言う通り、川中醤油さんの醤油は本当にあれこれ面白い醤油が多いので、今後もこのブログでいくつか紹介していくつもりだ。

肝心のこの醤油を手に入れる方法は、例によって川中醤油さんのページで通販が確実だ。残念ながら、都内の僕の行動範囲内では実店舗で売られているところを見たことが無いので、実店舗の案内はできない。これもご存じの方がいたら教えていただけると幸いだ。
http://www.kawanaka-shouyu.co.jp/sweets/index.html#yoguru

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