醤油手帖

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寺岡家 お茶漬けにかけるごま醤油

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たまごかけご飯専用醤油は、醤油業界にとってもかなりの大ヒットになったんじゃないだろうか。様々な醤油メーカーがたまごかけご飯専用醤油を作り、ブームになったのは記憶に新しい。

そういった、○○専用醤油を、個人的な観測範囲では最も多く出しているのが広島の寺岡有機醸造だ。「寺岡家の○○醤油」という一連のシリーズは、最近ではスーパーとかでも買うことができるので見たことがある方も多いんじゃないかと思う。

今回紹介するのは、そんな寺岡家シリーズの中でも、極めつけとも言える『寺岡家のお茶漬けにかけるごま醤油』だ。何が極めつけかというと、一見すると醤油には全然見えないところにある。ごまだれとしか言いようが外見。でもこれ、しっかりとした醤油だったりする。(ラベルには『しょうゆ調味料』と書いてある)

使い方は実に簡単で、お茶漬けにかけるだけ。より正確には、お茶をかける前のお茶漬けにこの醤油をかけておき、そこに熱々のお茶を注ぐのだ。すると、ごまのいい香りがふわっと立ち上ってくる。そう、これだけであっという間に高級茶漬けとかにある、ごま茶漬けができあがるのだ。

ラベルに書かれている食べ方は2通りある。手早くいくならご飯にこの醤油と熱いお茶、お好みで海苔をかけるだけのささっと手軽なごま茶漬け。ちょっと贅沢にいくならご飯の上に鯛やまぐろを並べ、三つ葉などを添えてこの醤油とお茶をかけるお刺身茶漬けだ。このお刺身茶漬けは、お手軽に高級お茶漬けが楽しめるので、一度是非やってみて欲しい。これがまた本当にお手軽で、かつ美味しくて癖になるのだ。僕はこの醤油を手に入れて以来、閉店間際のスーパーに行くとお刺身の安売りパックが無いか探すようになってしまったほどだ。もちろん、このお茶漬けを作るために、である。

というわけであれこれ試してみた結果、一番のお気に入りとしてはお刺身茶漬けにお茶をかけるよりも出汁を使った物、つまりはお茶漬けというよりもお刺身出汁かけご飯にこの醤油を入れることだ。醤油はそんなに多くなくてもいい。出汁の香りを殺さない程度にごまの香りを立ち上がらせよう。この出汁にもちょっと入れると美味しい醤油があるのだけれど、これはまたの機会に紹介したい。あとは三つ葉なりごまなりわさびを用意すれば、完成だ。そうしてできあがった出汁かけごまご飯は、もうこれだけでもご飯が何杯でも進むという絶品といえる。2枚目の写真はそんなつもりで入れてみたけれども、あまりいい写真じゃないかもしれない。難しいなあ。
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あと、今度試してみようと思っているのが、お茶漬けに使うお刺身をこのごま醤油で一晩漬けこむことだ。なんでも、しっかりと味が染み込み、これをお茶漬けにしたときにはもう得も言われぬ絶品になるのだとか。なるほど。確かにそのままお刺身に醤油をかけただけだとお茶で醤油が流されてしまうけれども、漬け込むのだったらお刺身全体に味が染み渡ることになるのだから、この醤油の持ち味を十二分に発揮することができそうだ。これはまた挑戦することができたらどこかのタイミングで報告したいと思う。

そこまで色々と用意をしなくても、この醤油は普通にお茶漬けのりとかをかけてつくるお茶漬けに垂らすだけでもいい。さらに言ってしまうと、お茶漬けを用意しなくて醤油ご飯のように使っても美味しかったりする。ちなみにお茶漬けに使うお茶は、今のところ昆布茶がお気に入りだ。他にも相性のいいお茶があるかもしれないけれど、昆布茶との相性がかなりいいことは間違いない。

この醤油を使うときの注意点は、あくまで醤油であることを忘れないということだ。ごまだれのつもりでだばだば使っちゃうと、ちょっとしょっぱくなりすぎてしまう。でも普通の醤油のつもりで控えめに使うと、それはそれで物足りないかもしれない。慣れるまでは失敗するかもしれないが、自分にとっての適量を見定めてみると、ご飯のお供にこれほど便利な醤油はないだろう。



 寺岡家のお茶漬けにかけるごま醤油 150ml

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