日付が変わって本日になりましたが、最後の告知です。
サークル「醤油をこぼすと染みになる」は、東5ホール「プ」-54aにて皆様をお待ちしております。
今回の目玉はやっぱり新刊の『醤油手帖 職人醤油編』でしょうか。
先ほど本を受け取ったのですが、あれです。
分厚いです。1cm超えています。
208ページは伊達じゃありませんでした。持ち帰りに、ちょっと分厚い本が加わるなーというのをあらかじめご了承いただけたらと。
もちろん内容も大充実です。職人さんが手がけた昔ながらの醤油を、42蔵76本紹介しています。
校正を手伝ってくれたhageatamaさんが、一般書籍とかと分厚さを比べた写真を載せてくれました。
【醤油手帖】薄い本の分厚さっぷりが話題の新刊を実際に比べてみました。上から一般的な新書、醤油手帖 職人醤油編、白熱ビール教室。下2冊おかしいし、その執筆が重なった直近2ヶ月の暗黒進捗は考えたら負け。馬鹿なの?【3日目東5プ-54a】 pic.twitter.com/8dGljZUGIA
— はげあたま@Kindle版醤油手帖布教垢 (@hageatama) 2016年8月13日
うん。どこからどう見ても分厚いですね。おかしいな……
そして、手ぬぐいですが、ちょこっと写真を撮ってみました。綺麗に撮るスタジオとか用意できなかったので、普通に畳みの上です。
見てください。このあふれんばかりの「のれん」感!
甚吉袋とデザインを合わせております。
よろしかったら両方お求めになっていただけだらと!
ちなみにこの手ぬぐいですが、注染という染め方をしております。
以前にも掲載したQ&Aの再掲ですが、こんな感じの注意事項があります。
Q. 使っていいの? 飾った方がいい?
A. 使いまくってください。実用性を重視して注染(ちゅうせん)という染め方で作りました。
Q. そもそも注染って何?
A. 注染とは、液体の染料を注ぎかけて作る染め方です。もし手ぬぐいをお持ちの方は、見てみてください。表面がきっちり染まっていて、裏面が染まっていない手ぬぐいの場合。それは手捺染と呼ばれる染め方です。
すごく簡単に言うと、注染は生地をたくさん重ねて染料を上から注いで作るつくりかたです。染料が浸潤していくので、表も裏も同じように染まります。その代わり細かい絵とかはとても苦手です。
一方の手捺染の場合、インクジェットプリンタみたいに布の表面に印刷するイメージを持つといいでしょう。
Q. え? じゃあ注染のいいところってどこなの?
A. 注染の場合、正確には生地に染料を注いで染めていきます。染料を浸潤させるこのやり方でやると、糸を傷めることなく、生地の目もつぶさないで染め上がるのですね。さらに、染まったところも液体の染料を使っているのでゴワゴワしなく、肌触りがとても良くなります。でも、染めにむらがあるというか、にじみがでちゃったりするので、1枚1枚が全く同じになるというわけではありません。
手捺染の場合は生地に印刷をするという作業のため、繊維がつぶれて吸水性に劣ったりします。肌触りも印刷部分がちょっとゴワゴワしちゃうのですね。その代わり、どんな柄でも印刷できますし、仕上がりは均一になります。注染の場合は色と色の間にどれぐらい隙間を空けなければならないとか、線の太さはどれぐらいにしなきゃいけないとかある(型を作るので)のですが、手捺染の場合はそれが無いんですよね。あと、あまり色落ちしないのもメリットです。してもちょっとです。注染は色落ちします。それとまあ、お安くてたくさん作れるのが最大のメリットです。
Q. じゃあ醤油手ぬぐいは使いまくった方がいい?
A. その通りです!
注染なので、使えば使うほど手触りはふわふわになり、色もなじんでいい具合になっていくと思います。まさに自分だけの「手ぬぐい」を育てることができるのです! もりもり使ってください。
Q. 洗うときはどうしたらいいの?
A. 基本的には水洗い推奨です。特に最初に使うときは水洗いをしてください。どうしても糸になじまなかった染料が落ちていい感じになります。
あと、もし丁寧に使っていただけるのであれば、基本的には洗剤やお湯を使わず、たっぷりの水で水洗いしてください。洗剤を使った場合、洗剤の漂白効果で急激に色落ちしてしまうことがあります。お湯も染料がよく落ちてしまう場合があります。
まあでも面倒だったら洗濯機でいいと思います。最初のうちだけは色落ちする可能性があるので、他の物とは別に洗ってください。
Q. なんか端っこがほつれてきたんだけどどうすればいいの?
A. 実はよくよく見てもらうと、手ぬぐいの端っこは切りっぱなしになっています。端を縫っていないのですね。これは、ここから水がぽたぽた落ちるようになっているため、汚れやほこりがたまらないのと、乾きを早くするための知恵だったりします。さらに、結んだり切って使ったりする場合にも扱いやすいのですね。はい、手ぬぐいはとことん実用本位なんです。
そのせいで端がほつれてきますが、あまり気にしないで大丈夫です。長く出た糸だけをはさみで切るようにすれば、そのうち落ち着いてほつれなくなります。
Q. あと何か質問が思い浮かんだらどうすればいいの?
A. こちらにコメントいただいたり、Twitterとかで聞いてください。わかる範囲で答えさせていただきます。
というわけで、かなり実用本位な手ぬぐいです。
新刊も手ぬぐいも甚吉袋も用意できました!
本日は「東5ホール プ-54a 『醤油をこぼすと染みになる』」で皆様をお待ちしております!