醤油手帖

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アイスがおいしくなるしょう油

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醤油メーカーに蔵見学に行くと、当然ながら醤油を味わうことができる。でも実はそれ以外に結構な数の醤油メーカーに行くと食べることができるのが、醤油ソフトクリーム、もしくは醤油アイスだ。

どのメーカーが一番最初に始めたのかはわからないし、元祖を名乗っているところも複数あったりするのだが、結構な数の醤油メーカーがソフトクリームもしくはアイスクリームを作っていたりする。「醤油 アイス」とかで検索をしてみると、その数がいかに多いかがわかるだろう(もっともこの数は醤油アイスに対する感想も含んでいるのだけれども)

今回紹介する「アイスがおいしくなるしょう油」は、以前にも紹介した「薫る大人の醤油」や「ヨーグルトがおいしくなるしょう油」の川中醤油さんの醤油だ。川中醤油工場直営店「醤の館」で食べることのできる醤油ソフトクリームを家庭でも手軽に味わえるように、ということで開発された商品になる。ちなみに、ヨーグルトがおいしくなるしょう油はこのアイスクリームがおいしくなるしょう油の姉妹品として作られた製品なので、本ブログでの紹介順は発売順とは逆になっていたりする。

この醤油をまずあけてみると、その粘度の高さと黒糖の香りがふわっと広がることに気がつくだろう。「ヨーグルトがおいしくなるしょう油」よりも、グッと黒糖の香りが主張してくるのだ。そして味の方はというと、ヨーグルトがおいしくなるしょう油はみたらし団子のたれとプルーンを足したような味と形容したが、こちらはそれよりもさらにみたらし団子のたれの味に近くなる。というよりも、ちょっと甘辛い黒蜜と言った方がいいぐらいなのだ。口に入れると最初に黒糖の甘味を感じ、その後にちょっと醤油の風味が口中に広がっていく感じになのだ。黒蜜はもともと黒糖と砂糖と水で作るというから、その水の変わりに醤油を使ったものがこの醤油と考えるといいだろう。

ちなみに成分表示好きのためにアイスがおいしくなるしょう油とヨーグルトがおいしくなるしょう油の原材料をそれぞれ書いておくと以下のようになる。


○アイスがおいしくなるしょう油
 黒糖
 しょうゆ(脱脂加工大豆[遺伝子組換えでない]、
      大豆[遺伝子組み換えでない]、小麦、食塩)
 砂糖
 醸造調味料


○ヨーグルトがおいしくなるしょう油
 黒糖
 砂糖
 しょうゆ(脱脂加工大豆[遺伝子組換えでない]、
      大豆[遺伝子組み換えでない]、小麦、食塩)
 イソマルトオリゴ糖
 ぶどう糖
 醸造調味料
 アルコール
 香料


成分表は、含有率が高いほど上に書かれるという法則があるので、このアイスがおいしくなるしょう油はストレートに醤油と黒糖の味を出しているのがわかるだろう。まさに、黒蜜の醤油風味。すなわち、みたらし団子のたれの味なのだ。後は水溶き片栗粉と混ぜて火にかければ、文字通りみたらし団子のたれが完成してしまう。

実際にこの醤油をアイスにかけてみると、非常に黒糖のコクのあるアイスになる。たっぷりかけるよりも、どちらかというと少量かけて、アイスと混ぜながら食べる食べ方がオススメだ。ラベルにはバニラアイスだけでなく、抹茶アイスやところてん、くずきり、くずもちなどにもオススメと書いてある。ようは黒蜜をかけて食べるものにかけるのがオススメということだ。

個人的には、バニラアイスにあれこれかけているのだが、ハーゲンダッツのような乳脂肪分がリッチなアイスよりも、普通のアイスクリームにかける方がよりこの醤油の味わいがわかって好きだったりする。もちろんハーゲンダッツにかけても美味しいが、もっと安いアイスにかけた方が、味のグレードの上がり幅が大きく感じられるせいか、とても美味しいと思う。興味のある人は両方にかけてみて味比べをしてみるといいだろう。

入手方法は、残念ながら広島県に行って醤の蔵に行くか、川中醤油さんのWebページから通販をするしか無い。頼みの広島物産館でも売っているところを見たことが無いからだ。もし他に入手できる方法を知っている方がいたら、コメント欄ででも教えていただけるとありがたい。
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