読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

醤油手帖

お醤油について書いていきます。 料理漫画に関してはhttp://mumu.hatenablog.comへ。お仕事の依頼とかはkei.sugimuraあっとgmail.comまでお願いします

鮮度の一滴 味やわらか 丸大豆しょうゆ

千葉県産

f:id:shouyutechou:20100227033010j:image
今回紹介するのは、以前に紹介した鮮度の一滴シリーズの新製品、2月22日に発売された「鮮度の一滴 味やわらか 丸大豆しょうゆ」だ。改めて簡単に紹介するが、この鮮度の一滴シリーズは非常に画期的な醤油製品になる。従来の醤油だと、瓶やペットボトルに詰めても空気が入ってしまうためどんどん劣化してしまっていたのだが、このシリーズでは特別製のパウチによって空気が入らないようにしているのだ。

この画期的な醤油を出したのが、千葉県銚子市にあるヤマサ醤油だ。ちなみにヤマサ醤油のロゴには「上」という文字が入っている。これは江戸時代に、特に優れた醤油である最上醤油という称号を得た時から、ロゴに「上」という文字を入れるようになったのだ。ちなみに当時、最上醤油の称号を得た蔵は5つあり、例えば同じ銚子にあるヒゲタ醤油のロゴにも「上」という文字が入っていたりする。

さて、ここで丸大豆醤油とは何のことか、普通の醤油とはどう違うのか。ちょっと長くなるが説明を加えたい。

醤油、とくに濃口醤油の原材料の大豆は「脱脂加工大豆」というものになる。これは、大豆をそのまま使うのではなく、いったん油を搾り取り、その後に残った大豆のことだ。こう聞くと「脱脂粉乳」みたいなものを想像したり、本来入っているはずのものが入っていないじゃないかと思うかもしれない。だが、大豆の油は醤油を仕込む途中で分離してしまい、もろみの上に油の層を作ってしまうことになる。この油(醤油油という)は発酵したりした後に出てくる油なので、何かに再利用しにくいという欠点を持っていたりする。さらに、醤油の味わいに直接は関係が無い。なので、最初に油を取り除いておいた脱脂加工大豆を使うというわけだ。

丸大豆醤油とは、この脱脂加工大豆ではなく、そのままの大豆を使った醤油という意味だ。決して、丸い大豆を使った醤油というわけではない。丸大豆醤油を使うとどういうメリットがあるのかというと、これがまた議論がわかれているところだったりする。一応、一般的には丸大豆醤油の方が色が明るく、香りが良いことが多いようだ。ようだ、と書いたのは、実は醤油にはアルコールなども添加する事が多いので、その辺の差がわかりづらいことが多かったりするからだ。

さて、今回紹介する「鮮度の一滴 味やわらか 丸大豆醤油」では同じ「鮮度の一滴 特選しょうゆ」と比べて色合い等がどう違うかというと、色合い的にはさほど「特選しょうゆ」とは変わりがない。一応比較写真を撮ってみたが、左が特選しょうゆ、右が丸大豆しょうゆと言われても正直なかなか区別をつけることができないだろう。ちなみに、この写真は僕の技術が下手で影が写りこんでいるため、余計にわからなくなっている。
f:id:shouyutechou:20100227015931j:image

では味はどうなのかというと、名前の通り、特選しょうゆに比べるとだいぶまろやかで口当たりがよくなっている。とがったところを感じさせない、塩分が控えめに感じる仕上がりだ。これは原材料にみりんが加わっているせいなのかもしれない。やわらかに感じる分、人によっては通常よりも多めに醤油を使ってしまうことになるかもしれない。

じゃあこの醤油がどの用途に合うのかというと、なかなかどうしてちょっと悩ましい。とりあえず入手してから、豆腐、納豆、玉子かけご飯と試してみたのだが、どれに使っても美味しいのだ。もしかしたら、そういう直接醤油をかけて食べるものよりも、煮物とかに使う方が適しているかもしれない。つまり、料理に向いている醤油だと思う。まだ手に入れてから日が浅いため、他の料理で試せていないのだが、いずれは試したい。

そんな感じにまだ味わい尽くしていない醤油を何故紹介したのかといえば、やはり限定ホルダーの存在が大きい。これはこの鮮度の一滴の下部に装着するホルダーで、しっかりとパウチを支えてくれる。さらに、このパウチには注意書きとして「強くつかまない」「強く押さない」とあるのだが、ホルダーがその部分も強く押しすぎないように守ってくれるのだ。今だけの限定出荷で、3月頭の出荷分でどうやら数量が終わってしまいそうとのことだ。欲しい方は今のうちに手に入れておくことをオススメする。ちなみにこのホルダーは丸大豆しょうゆだけではなく特選しょうゆや減塩しょうゆにもついているので、丸大豆しょうゆ以外が欲しい人も安心して欲しい。

ページトップへ