醤油手帖

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島とんがらし醤油

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今回紹介する醤油は、なんとこのブログを読んでくださっている方にいただいた醤油になる。@Gas_Ketzさん本当にありがとうございました。

どんな醤油をいただいたのか。これがなんと、東京都は伊豆大島産の醤油なのだ。その名も「島とんがらし醤油」。そう、唐辛子が入っている、唐辛子醤油になる。

もともと、島で育てるものとして唐辛子は非常にポピュラーなものらしい。台風など、天気の影響を受ける島々では天気に影響されづらい植物を育てる方がいい。そこで目をつけたのが、天気の影響を受けづらく、生産性も高い唐辛子だそうだ。なるほど。確かにそういう島々で唐辛子を作っているケースが多いような気がする。

また、島で唐辛子を作るメリットは他にもある。どうしても物資が本島からの船便などに頼らざるを得ない島では、手に入るものの量に限りがある。そこで島で作った唐辛子と油とか醤油をまぜた調味料が発達していったそうだ。

今回紹介するこの「島とんがらし醤油」は伊豆諸島名産の島とんがらしを醤油に漬け込んだものだ。「おばあちゃんの手作り」「手作りで1つ1つ丹念に仕上げました」とラベルに書いてある。1本1本違いがあるのかはちょっとわからなかったが、醤油の中に非常に細かく刻んだ唐辛子がたくさん入っている。この部分をきっと手作りで仕上げてくれたのだろう。ちなみに、唐辛子の身だけではなく葉を刻んだものも入っているようだ。

香りは醤油というよりは唐辛子。青唐辛子の香りが非常に強かった。実は僕は唐辛子にあまり強くないので、ちょっと勘違いしているのかもしれないが、これは多分青唐辛子特有の青臭さっぽいものを強く感じる香りなのだ。ひょっとしたら青唐辛子が中心に入れられているのかもしれない。

味はピリ辛。これだけ唐辛子が入っていれば当たり前だが、ほんとうに辛いのだ。これだけ辛いと、焼肉とかには非常にあうと思われる。実際、先日バーベキューをやったときにみんなでいただいたが好評だった。ラベルには「よくあう料理」として白身魚の刺身と書いてあるのだが、ここまで味が強いと繊細な白身魚では負けてしまうのではないだろうかともちょっと思ってしまった。どちらかというと、鰹などの赤身の魚の方があうような気がするが、まだ残念ながら食べ比べをしてはいない。こういった、ブログ記事を書いた時点ではまだ試していない食べ方は、いつかまとめて1つの記事にしてみたい。

ちなみにこの醤油に何が一番合うのかを考えたのだけど、これはもうやっぱりビールとかじゃないだろうか。ビールもしくは焼酎などで、辛さの後味を消しつつがんがん食べて飲むのが一番ではないかと。細かく刻んだネギを散らした冷や奴にこの醤油をかけて、ビールとか焼酎でがんがん飲むとかはかなりいい感じになりそうだ。

また、料理の隠し味として使うのも面白いと思う。実際、先日のバーベキューの最後の焼きそばの隠し味としても使ったが、これまた非常に美味しかった。ラベルによると麻婆豆腐に入れる食べ方もあるそうだ。

辛い物好きな人に是非とも使ってみて欲しいこの醤油。残念ながら、この記事を執筆している時点では楽天で売り切れらしい。ちなみに楽天では500mlのボトルしか見あたらなかったが、僕がいただいたのは300mlの瓶なので、欲しい人はそちらも探してみてはいかがだろうか。

島とんがらし醤油 500ml

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