醤油手帖

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薫る大人の醤油

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最初に紹介する醤油をどういう醤油にするかは、しばらく考えた。こういう企画では最初が肝心だと思ったからだ。ここでみんなが「おっ、これは続きを読んでみたいぞ」と思ってくれるような記事を書かないと、誰も見に来てくれなくなってしまう。

あれこれと悩み、最初はオーソドックスに普通の醤油にするかとか、醤油にはまったきっかけとなった醤油にしようかとも考えた。でもここはやはり、我が家でやった醤油パーティーで一番人気だった醤油を紹介していきたいと思う。それがこの『薫る大人の醤油』だ。

『薫る大人の醤油』を一言で言うと、スモーク醤油だ。蓋をあけるとすぐに辺り一面に燻製の香りがただよってくる。そう、醤油の香りよりも先に燻製のスモーキーな香りがしてくるのだ。

これをちょっとプロセスチーズに垂らしてみるとあら不思議。もうどこからどう食べてもそのチーズはスモークチーズにしか思えない。食感がちょっとスモークチーズとは違うかな?と思っても、口の中にあるものはスモークチーズとしか思えないのだ。そう、これは何でも味わいをスモーキーな燻製にしてしまう魔法の醤油なのである。その応用範囲は意外に広く、刺身やゆで卵にかけても素晴らしい味わいとなる。そう、普通に作ったゆで卵につけるだけで、あっという間に燻製卵、いわゆる「くんたま」になっちゃうのだ。

この醤油はフードトレードショーで知ることになった。広島ブースにいらしたこの醤油を作っている川中醤油の社長さんは

「お、醤油が好きなの? だとすると、うちの醤油を試してみてくださいよ。きっと驚きますよ!」

と言って、この『薫る大人の醤油』をくださったのがそのきっかけだ。驚くといっても、どれだけ驚くんだろうと半信半疑な僕に、その場でお試しでチーズにかけて食べさせてくれたのだが、これがもう本当に驚いた。何せ、本当にスモークチーズの味がする! 普通のプロセスチーズのはずなのに! それ以来、すっかりこの醤油のファンになってしまったことは言うまでもない。

この醤油は、桜のチップを使って燻製にした鰹節を濃口醤油につけ込むことで生まれたそうだ。ここまでは香りだけを強調して言及してきたけれども、普通にしっかりと鰹の味がする濃口醤油であることも間違いない。

川中醤油さんのページにはこの醤油を使ったレシピも公開されている。僕の食べ方だと、最近はチーズ鱈につけて食べるのがお気に入りだ。スモークチーズ&鱈の燻製という感じでかなりいい。もうお酒が進んで進んで困ってしまうほど。お肉が好きな方は、ハムとかにつけてもいいだろう。

70mlの小瓶なら300円台で購入できるので、ちょっとでも気になったらお試しで買ってみてはいかがだろうか。僕が受けたショックがわかってもらえると思う。

川中醤油
http://www.kawanaka-shouyu.co.jp/jitaku/kaoru.html

ちなみに新宿近郊の方は新宿にある広島県のアンテナショップ「広島ゆめてらす」で購入することができる。また、他にどこそこで売っていたという情報があれば、コメントやトラックバック等で教えていただけるとありがたい。

広島ゆめてらす
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/tokyo/

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