醤油手帖

お醤油について書いていきます。 料理漫画に関してはhttp://mumu.hatenablog.comへ。お仕事の依頼とかはkei.sugimuraあっとgmail.comまでお願いします

C91で「塩の知識 醤油手帖番外編」が出ます【試し読みあり】

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塩のすべてを、この一冊に

サークル「醤油をこぼすと染みになる」は、12月31日のコミックマーケット91で「塩の知識 醤油手帖番外編」を頒布いたします。

はい、今回は番外編です。醤油から少しだけ離れて、調味料の原点である塩のお話をとことんしています。

塩について、味から効能から料理との相性から歴史からうんちくまで、塩について知りたい人にとっての決定版となるように作りました。

目次はこちら!

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本文はこんな感じです。

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何かあったときにすぐに取り出して読めるよう、手帖サイズとなっております。いわゆる、新書サイズですね。ページ数は150ページ。ほどほどの厚みを目指しました。150ページがほどほどかというと微妙ではあるような気がしますが。

でも、電車の中で読んだりしても全く違和感がないし、中身をのぞき込まれても「この人、塩の勉強をしている。すてき!」となることでしょう。

初回特典として、表紙はカバー仕様となっております。

ちょっとこの表紙に注目をしてみてください。塩の瓶ではなく、いつもの醤油瓶ですよね。これはあくまで醤油手帖シリーズということで、瓶が残っているのです。というか、サークルのロゴなので変なツッコミは無用なのです。

それはさておき。

今回の本では塩についてかなり踏み込んでみました。

もっとも身近な調味料でありながら、意外と知らないことが多い塩。塩があると味はひきしまり、味わいの幅が出ます。でも、おいしいと感じる塩味はかなり狭い範囲だったりします。他にも、遭難したときに海水を飲むとどうなってしまうのかとか、気になりませんか。

そういったところを深掘りしつつ、必要以上に難しくなりすぎないよう、工夫を凝らしています。化学式とかが延々と出てきても、ちょっと読みにくいと感じる人は多いんじゃないでしょうか。でもご安心を。本当の本当に必要最小限にしつつ、もうちょっと知りたいという人が、詳しい資料や論文を読んだときにもわかるような、ベースの基礎知識が身につくように頑張りました。

いつもの箔もいつものギミックで存在しています。しているはずです。まだ現物を見ていないのでどうなったかわからないのですが、かなり綺麗に仕上がっているはず!

塩について知りたい人。塩が大好きな人。知識欲好奇心旺盛な人。お正月にじっくりと読む本を何にしようかなーと考えている人。是非、この年末年始には醤油手帖番外編で塩について読んでみてはいかがでしょうか。

「塩の知識 醤油手帖番外編」は頒布価格1000円。

C91 31日(土)東2ホール A-40b 醤油をこぼすと染みになる

にて頒布いたします。

会場に来る前にサンプルを読みたいという人は、こちらからお試し版読むことができます。

お試し版(PDF)

よろしくお願いします。

 

12月2日のMBSラジオ「上泉雄一のええなぁ!」に出演します

www.mbs1179.com

直前の告知になってしまいました。

明日、12月2日のMBSラジオ上泉雄一のええなぁ!」に出演いたします。

時間はたぶん17時ぐらいから30分ほどです。

前は醤油および醤油手帖で出させていただいたのですが、今回はビール! 白熱ビール教室と一緒に出演してきます。

 

白熱ビール教室 (星海社新書)

白熱ビール教室 (星海社新書)

 

とりあえず、5本ぐらいビールを持ってきてくれませんかと言われたので、ついうっかり調子にのって6本用意してみました。生放送なのでどれだけ紹介できるかはわかりませんが、面白いところを揃えましたよ!

関西圏以外の方は、是非Radikoプレミアムで聞いてみてください。

よろしくお願いします

10月30日の「おもしろ同人誌バザール」に参加します

またもや直前……前日の告知になってしまいました。申し訳ありません。

10月30日に東京は有楽町の交通会館で開催される「おもしろ同人誌バザール」に参加します。

情報系の同人誌即売会なのです。

参加されているサークルさんは、どこもかしこも読み応えのある本ばかり! しかも入場無料! とりあえずふらっと寄って、さっと見るだけでも見るしか!!

うちは、37番という、入り口に立つと見える好位置につけていただきました。ありがとうございます!

ラインナップですが……コミティアと変わりません。コミケとも変わりません。新刊は無理でした。

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というわけで上記はコミケのおしながきなんですが、ポン酢醤油編は売り切れです。

ミニ甚吉袋と手ぬぐいは持って行きます。

なんか増産したのになんだかんだで少なくなってきてしまいました。このままだと冬コミではごく少数しか持ち込めないかもしれないので、確実に手に入れたい方は今回のおもしろ同人誌バザールに参加していただくのが一番かと思います。

あと、当日はアザミさんはいないのですが、白熱ビール教室、白熱洋酒教室、白熱日本酒教室のサイン本も少しだけ持って行きます。なんか、メッセージとか書いちゃうかもですよ!

 

白熱ビール教室 (星海社新書)

白熱ビール教室 (星海社新書)

 

 

というわけで、明日は僕も始発の新幹線で東京入りして参加します(コミティアのときも同じことをやったのですが、本当に僕がいるとは思わなかった人達が結構たくさんいたので念のため)

では皆様とお会いできることを楽しみにしております

コミティア118にT-01bで参加します

いよいよ今週末というか、23日の日曜日にせまったコミティア118。サークル「醤油をこぼすと染みになる」はT-01bにスペースをいただきました。参加します。

今回は「酩酊女子制作委員会」のアザミさんと合体スペースなのでお隣同士です。

ということは!

つまり!

あの、夏のビールのお供に最適と言われた白熱ビール教室のサイン本とかも置いていたりするわけなんですよ!! 

白熱ビール教室 (星海社新書)

白熱ビール教室 (星海社新書)

 

ちなみにどれぐらい夏に白熱ビール教室が合うかについては、下記のエントリを参照してください。

shouyutechou.hatenablog.com

もちろん、他のものもあります。

新作グッズ等はちょっと間に合わなかったのですが、夏のコミックマーケット90で頒布した新刊、甚吉袋、手ぬぐいはそれぞれ少しずつ持って行きます。

とりあえず夏コミのお品書きをぺたっと。コミティア版お品書きは鋭意制作中です。

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このうち、醤油手帖 Vol.6 幸せのポン酢醤油編は完売しましたのでありません。なので品揃え的にはこんな感じです。

  • 醤油手帖 職人醤油のすべて
  • 醤油手帖 基礎知識編
  • 醤油手帖 mini フルーツ醤油編
  • 醤油てぬぐい2016
  • ミニ甚吉袋

特にミニ甚吉袋はあっという間に夏コミでも売り切れてしまいましたので、この機会に是非に。うすくち醤油マグネットは、あれいったい、どこにしまったんでしょう……(コミケ後の荷物の中から見つかっていない)

あとはあれです。

当日の朝に新幹線でびゅーんと行くんですが、もしも手に入ったら、一番搾り京都づくりを何本か買って行こうかと思います。皆様の地元の○○づくりと交換できるとうれしいかも! でも、そんなにたくさん持って行けないし、いま手に入るかわからない(昨日京都なのにコンビニで見つけたのは熊本づくりだけでした)し、もし手に入っていても新幹線の中で我慢できずに飲んじゃうかもなので、交換とかは考えない方がいいかも。京都が見つからなかったら熊本づくりになるかも。できるだけがんばります。あ、もちろんコミティア会場では飲んじゃダメですよ! 終わってからですよ!

それでは、コミティア会場で皆様とお会いできることを楽しみにしています

10月19日(水)に梅田のMARUZEN&ジュンク堂書店さんでイベントやります

またまた直前の告知になってしまって申し訳ないです。

10月19日(水)の19時から、梅田にある「MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店」さんで「上級白熱日本酒教室」というイベントをやります。

ようは、今までやっていた白熱日本酒教室イベントが入門編のお話中心なので、もうちょっとマニアックなお話をしてみようと。

イベントの名前ですが、書店員さんとこんな会話をして決まりました。

「と、いうわけで、うち(ジュンク堂)の方にも、ちょっとマニアックな話をして欲しいという要望がきているんですよ。イベントやりませんか」

「やりますか。イベント名どうしましょうねー」

「とりあえず上級とつけましょうか」

「じゃあ、(仮)でつけましょう。他に何かいい名前がないか考えてみます」

あれです。いつの間にか(仮)がとれて正式名になっちゃうという、いつものやつです。

というわけで、明日ですが、お時間ある方是非いらしてください!

お待ちしております!

マチ★アソビ Vol.17で「清桜inマチ★アソビ」に参加します

直前の告知になってしまって申し訳ありません。

今週末のマチ★アソビ Vol.17の「清桜 in マチ★アソビ」に参加します。10月8日の19時からです!

声優の清水彩香さんと中村桜さんのユニット「清桜」によるイベント。時々、お酒の解説で登壇させていただいています。今回もお酒の解説をあれこれしまくります。

というわけで、あれですよ。

イベント概要に書かれている「トーク&飲み会」の「飲み会」担当の、いわば飲み会要員です。お酒はいろいろいろいろ準備をしております。今もなお!

という感じなので、是非とも遊びに来てください!

マチ★アソビでは、星海社パラソルショップにて、白熱ビール教室などのサイン本も置いてもらう予定です。

白熱ビール教室 (星海社新書)

白熱ビール教室 (星海社新書)

 

サイン本の中には、ほんのちょっとだけ「当たり」があります。

いわばサイン本ガチャ! でも確率は10%ぐらいだからすごく健全!

まだお持ちでない方は、この機会に是非よろしくお願いいたします。

ちなみに。

前回は当日の朝にイベント参加券を先着54名にということだったみたいなんですが、清桜人気で200人以上が早朝から並び、抽選になったとか(僕はこのときバスで徳島に向かっていたので詳細を知らないのでした)。

今回の入場方法がどのようになるかはまだ発表されていないっぽいので、参加したいという方は清水彩香さんと中村桜さんのTwitterをそれぞれチェックしておくといいかもです!

マチ★アソビでお会いできることを楽しみにしております。

日刊SPAと東京MXのひどい記事を読んで、自衛のために「酔いつぶされないためにはどうしたらいいか」を書いてみる

またひどい記事がありました。
こちらのTogetterを参照していただくとわかるのですが。

togetter.com

もともとは日刊SPA!で「女性の“お持ち帰り率”がアップするお酒は? テキーラがNGなワケ」という記事が書かれ、それをTOKYO MXの「バラいろダンディ」という番組で放送されたという経緯です。バラいろダンディでは、その日の気になるニュースをランキング形式で発表するのですが、2016年9月5日放送分で、3位として紹介されていました。

s.mxtv.jp

上記リンクの「3位:お持ち帰り率アップのお酒」です。
特に否定的な紹介をしているわけではなく、長谷川アナウンサーも「続いては、男性が気になるニュースです」というような前振りです。

おりしも同じ日に、女性をモノ扱いにした東大生に懲役2年が求刑されてもいます。

www.sanspo.com

ちょっとだけ脱線しますが、サンスポのこのタイトルだと東大生側が謝罪しているのに受け入れていない、それはよくないみたいな印象を与えますよね。実際にはもっともっとずっとひどい事件で、示談に応じないのもわかるというものでした。

www.iza.ne.jp

言うまでもなく、お酒を無理矢理飲ませてどうこうするというのは犯罪です。togetterの記事中にもある弁護士法人中村国際刑事法律事務所HPをぺたりとしておきますね。

準強姦罪とは、準強姦罪成否のポイント | 刑事事件弁護士

こんな犯罪を助長するような記事を載せるのはメディアとしてどうかとも思います。日本酒のみならず、お酒業界に対する風評被害も大きいでしょう。特に日本酒業界では、女性向けのお酒に対する取り組みも熱心に行っているのです。僕もそういうテーマでお話しして欲しいと酒造組合に呼ばれたこともあったりします。それだけに、本当に許しがたい記事です。

でも、こういう人達へ真っ当に抗議をしてものれんに腕押し糠に釘というか、あまり聞く耳を持ってもらえないというのも経験上ありまして。もてない人(この場合はお持ち帰りできない人)が何か言っているんでしょ、みたいに、価値観が違いすぎるとお話が全く通じないので、とりあえず番組に関してはBPOへ通報するしかないと思います。しました。日刊SPA!の方はどうすればいいんでしょう。

それはさておき。長い前振りでしたが、こういう記事に対しては、「お酒で酔いつぶされないためにはどうしたらいいのか」ということを書いてせめてもの自衛の手段を紹介していきたいと思います。例によって推敲していない殴り書きなので長いです。

■一番いいのは睡眠と水

当たり前といえば当たり前なのですが、睡眠不足は万病の元というか、体調不良の元です。普段お酒を飲んでいても大丈夫な量であっても、2日完徹のときに飲んだらすぐに酔いつぶれて寝てしまうでしょう。なので、お酒を飲むときには睡眠をしっかりとっておくのが一番いいのです。

そうはいっても前日までに準備が必要だし、仕事の都合上どうしても寝不足のときもあるから、これはなかなか難しいことでもあります。

じゃあ当日、その場でできる対応はというと、水を飲むことです。日本酒の世界だと「和らぎ水」といって、酔いを和らげてくれる水を推奨しています。

■なぜ水を飲まないといけないのか

水を飲んだ方がいい理由のひとつは、血中アルコール濃度にあります。ちょっと公益社団法人アルコール健康医学協会のページにある、飲酒の基礎知識の中の、「アルコール血中濃度と酔いの状態」を見てみましょう。

飲酒の基礎知識 −公益社団法人アルコール健康医学協会−

表の一部を引用というか、ちょっとお話上で必要な部分を抜粋します。

爽快期:血中アルコール濃度0.02~0.04%
さわやかな気分になる、皮膚が赤くなる、陽気になる、判断力が少しにぶる

ほろ酔い期:血中アルコール濃度0.05~0.10%
ほろ酔い気分になる、手の動きが活発になる、抑制がとれる(理性が失われる)、体温が上がる、脈が速くなる

酩酊初期:血中アルコール濃度0.11~0.15%
気が大きくなる、大声でがなりたてる、怒りっぽくなる、立てばふらつく

酩酊期:血中アルコール濃度0.16~0.30%
千鳥足になる、何度も同じことをしゃべる、呼吸が速くなる、吐き気・おう吐がおこる

泥酔期:血中アルコール濃度0.31~0.40%
まともに立てない、意識がはっきりしない、言語がめちゃめちゃになる

このように、酔いの状態には血中アルコール濃度が大きく関わっています。これは、すっごく単純化してざっくり言いますと、アルコールを代謝する肝臓には、処理速度があるからです。

たとえば1秒間に10の量のアルコールを処理できる肝臓を持った人がいて。ここに、1秒間に8の量のアルコールが送られてきたら、問題なく処理ができます。ところが、1秒間に15の量のアルコールが送られてきたら、処理しきれなかった部分があふれてしまうわけです。それが脳にいってあれこれ悪さをするのが酔いなのですね。

一度に肝臓に運ばれるアルコールの量を減らすにはどうしたらいいのでしょうか。それは、飲むアルコールの量を減らすか、血中アルコール濃度を減らすかです。つまり、お酒をたくさん飲んだら、それ以上にお水をたくさん飲んで血中アルコール濃度を薄めれば、ひどい酔いの状態にはならないというわけです。

ケーキなどに含まれている微量なアルコールだと、たくさん食べてもそれほど酔っ払わないみたいな経験をしたことがある人も多いでしょう。また、ウイスキーのストレートみたいなアルコール度数40%のお酒とかも、一度に全部飲むのではなく、なめるようにちびちび飲むことで摂取するアルコールの量を減らしているからすぐに泥酔するというわけではないのです。

というわけで、全く同じ量のお酒を飲んだとしても、水を飲むのと飲まないのとでは、血中アルコール濃度が変わるため、酔いの状態が変わります。お酒を飲む目的が泥酔することではなく、味わいを楽しむというのであれば、お酒を飲んだ後にお水をすぐに飲むようにしましょう。そうすることで酔いの状態を和らげることができ、泥酔してお酒の味がよくわかんなくなっちゃうということも防ぐことができるのです。もちろん、泥酔していなければお持ち帰りされる危険性も減ることでしょう。

具体的にはどれぐらいの水を飲めばいいのか。ざっくりとですが、日本酒の場合は飲んだ量の二倍の水を飲む、というのが一番いいと思います。同量じゃちょっと足りないかなとも思います。

というのも、日本酒のアルコール度数は15%から多いだと20%近くにもなります。最近の生酒とか、無濾過生原酒のようなタイプのお酒ですと、アルコール度数は18%ぐらいと思っていいでしょう。飲んだ後に同量の水を飲んだら、合わせたときのアルコール度数は9%です。これでもまだビールの2倍近いと思うと、少しアルコール度数が高いと思いませんか。

飲んだ量の二倍の水ですと、18%の日本酒を飲んだとしても6%まで薄まります。ビールと同じぐらいになると思うと、ちょっといけそうな気がしますね。もちろん、ビールでも結構酔っ払うという人は、もうちょっとお水を増やしましょう。他のお酒でも、この辺のことを念頭に入れておくと便利だと思います。

■お水は意外と飲みにくい

ただし、ここで罠になるのは、お水は意外と飲みにくいということです。


500mlのペットボトルのお水をぐびぐび飲もうとしても、一気に飲むのって意外と難しいですよね。でも、500mlのジョッキに入っているビールはぐびぐびと飲めたりします。

お水の場合はとくに、温度が低いものが腸にすぐに入らないように、胃の出口(幽門)がしまって体内で温める傾向があります。冷たいものが一気に流れ込むとお腹を壊すからですね。なので、お水をたくさん飲むと胃がちゃぽちゃぽしてお腹いっぱいになるのです。

ところがビールとかのお酒の場合、おいしいからでしょうか。胃の出口がゆるみやすく、すばやく腸に送られます。この辺もお酒の種類によって違いがあるのですが、それが飲みやすさ(ドリンカビリティ)という指標で表されていたりもします。飲み続けられるお酒というのは、胃から腸へと素早く送られ、胃が空くから次が飲めるというわけですね。

ここで何がいいたいかといいますと、お水を飲むとお腹がいっぱいになるからお酒が飲めなくなる、というのは正しいのです。でもそれは、デメリットではなくメリットと考えましょう。

たくさんの種類のお酒を飲みたい気持ちはわかりますが、どんな人でも許容量以上のお酒を飲むと酔っ払ってしまいます。なので、お水をたくさん飲むことで物理的にお腹が膨れてこれ以上飲めないという状態になることで、許容量以上を飲まなくて済む、と。あのお酒も飲んでみたいと思ったらまたお店に行くようにしましょう。

■適量とか脱水症状対策とか

ついでにお酒の適量のお話を。平均的な日本人の場合、体重60kgの人で、純アルコール20gを3時間から4時間で代謝するといわれています。

純アルコール20gというのは、アルコールの比重は0.8なので25ml。25mlのアルコールが入っているのは、ビール(アルコール度数5%)だと500ml(中瓶)、日本酒(度数15%)だと180ml(一合)ぐらいですね。

一晩で飲んで、翌朝スッキリと目覚める、つまり全部代謝できるというのは、6時間から7時間ぐらい分です。つまり、アルコール40g。ビールの中瓶2本だったり、日本酒二合だったりするというわけです。

この数値は、体重によって変わります。実は体重が重要なのではなく、肝臓の大きさが重要でして。体重の重い人の方が、その分肝臓も大きくなっているので、アルコール代謝能力が上がるというわけです。はい、私も体重が増えたのでお酒にだいぶ強くなりました。

体重が60kgより少ない人は、一晩で代謝できる量が40gよりも少ない、ということでもあります。というわけで、男性よりも女性の方がお酒に弱いというか、適量が少ないという傾向があるのですね。

もちろんこれには個人差がありますので、全ての人に当てはまるというわけではないのですが、平均値でいうとそうなるというわけです。

もしも可能であるならば、家飲みとかでだいたいの適量を測っておくといいでしょう。一晩で、たとえばビール500ml2本、もしくは日本酒2合、もしくはワインの瓶半分ぐらいを飲んでみて、翌朝がつらかったら自分はそれよりも適量は少ない、翌朝なんともなかったら自分は平均以上に飲めるんだということがわかります。それが頭にあるだけでも、飲みすぎをだいぶ防ぐことができます。

そして、水を飲んだ方がいいもう一つの理由を忘れていました。

脱水症状対策です。お酒を飲むと、水がとにかく必要になるんです。汗とか呼気でアルコールを排出したりするのにも水が一緒に出たりしますし、トイレに行きたくなったりしますし。お酒に水が含まれているからいいじゃんと思うかもしれませんが、実は足らなかったりします。

アルコール度数5%で残りは水分なビールですら、夏場はビアガーデンで脱水症状を起こしてしまう人が必ず出るほどです。ビールだけを飲み続けていてもダメなのですね。

なので、とにかく水を飲みましょう。飲んだ後の1時間後ぐらいにくる頭痛や悪心も、脱水症状であることが多いのです。水を飲んでいればこういった事態も防げます。

もちろん、お持ち帰りされるような、酔いつぶされることも少なくなるはずです。お水を飲むなという男性の人がいたら、もうその人の目的ははっきりしちゃっているので、好みのタイプじゃなかったら途中で切り上げて帰っちゃってもいいなじゃいかなと思います。

お酒は体に負担がない範囲で楽しむのが一番ですよね。

 

もうちょっと詳しく知りたい人は、いつもの白熱お酒シリーズを読んでくださいという〆で終わります。

 

白熱ビール教室 (星海社新書)

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白熱日本酒教室 (星海社新書)

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白熱洋酒教室 (星海社新書)

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